内容説明
故郷・広島、バラバラになった「家」、京都太秦、溝口健二、海軍二等水兵、松竹大船、独立プロ、乙羽信子との出会い、仕事師たち…。今秋新作公開を控える日本を代表する映画人が、新たに創作の原点を見つめ直す自伝エッセイ集。
目次
第1部 夜明け前(家族;扉への道;模索;二人の師;愛妻物語;兵隊物語)
第2部 闘い(シナリオライター;出会い;凱歌)
第3部 仕事師たちとの仕事(仕事師たち;仕事)
著者等紹介
新藤兼人[シンドウカネト]
明治45年、広島県生まれ。昭和9年、新興キネマ美術部に入る。溝口健二に師事。25年、松竹を退社、吉村公三郎らと近代映画協会を創立。26年、「愛妻物語」で監督となる。以後シナリオライターとして、また映画監督として活躍。代表作品に、「裸の島」(モスクワ国際映画祭グランプリ受賞)、「鬼婆」、「ある映画監督の生涯」、「竹山ひとり旅」、「午後の遺言状」(日本映画アカデミー賞5部門受賞)など内外の受賞作多数。シナリオ集やエッセイなどの著書も多い。平成14年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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末定智弘
3
お母さん(ご本人がこう呼びます)、最初の奥さん(久慈孝子 死別)、乙羽さん・・みんな雰囲気が似てるらしい。 女性に愛され支えられ、お母さんには報いられなかったそうですが、久慈さんには『愛妻物語』(久慈さんモデル、演じるのが乙羽さん)で報い、乙羽さんには『午後の遺言状』で報い、両妻を看取り、遂には御自分はチャンピオンのまま(『一枚のハガキ』は昨年NO1の映画です!)100歳で大往生。 羨ましくも素晴らしい一生だと思います。 2012/06/01
アトム
0
乙羽信子さんとのことは、さらりとしか述べられていない。そこが、明治人らしい。2012/09/05
こすもす
0
新藤兼人さんと乙羽信子さんの昔の作品(映画)を 見たいと思いました。 2011/08/30
helpless
0
とにかく読んで欲しい。力の限り生き続ける新藤兼人の歴史が書かれている2010/04/13
Като́н
0
新藤兼人の映画は『午後の遺言状』しか見てなかったが、もっと見よう。『裸の島』あたりから。2025/05/11
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