内容説明
江戸時代の日本は、世界で最も豊かな社会の一つだった。その繁栄を生み出したのは、強烈なベンチャー精神をもった商人たちである。天下人と渡り合った博多の嶋井宗室、大坂を「天下の台所」に育て上げた日本一の豪商・淀屋、全国に「小京都」を作った小野組ら近江商人、海運による物流革命の立役者・河村瑞賢、両替商金融で経済を動かした鴻池宗利や三井高利…。本書は、豪商たちの足跡を全国にたどり、江戸期の経済システムの成り立ちと変遷を知られざるエピソードを交えて描く。北前船を支えた「ほまち商い」という奇妙な商慣習、藩ぐるみで鎖国令を破った浜田藩の「竹島事件」、世界初の先物市場「堂島米市場」の仕組み、大石内蔵助と藩札の意外な関係など、歴史ファンを唸らせる秘話満載。
目次
第1章 日本人と「海の遺伝子」
第2章 「天下の台所」を築いた人々
第3章 商人の時代と「三都」の物語
第4章 動く総合商社・北前船
第5章 元禄バブルと大衆消費社会の到来
第6章 江戸の産業革命
第7章 江戸の構造改革
終章 江戸地回り経済圏の成立から開国へ
著者等紹介
脇本祐一[ワキモトユウイチ]
1947年生まれ。大阪市出身。70年、日本経済新聞社に入社。西部支社、東京本社、大阪本社で経済や文化、都市問題などを担当し、92年から大阪本社編集委員。96年、関西大学法学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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