出版社内容情報
書名
内容説明
無一文から再起し、世界初の即席めん「チキンラーメン」、世界初のカップめん「カップヌードル」を生み出した、がむしゃら人生。
目次
第1部 私の履歴書(即席めん人生―屋台の行列が道示す;商売への興味―祖父の仕事を見て学ぶ;尽きぬ事業欲―日本一の「丸松」と組む;戦時経済―事業のヒントは無限 ほか)
第2部 麺ロードを行く―安藤百福フィールドノート(「麺」とは小麦粉を面状に延ばしたものである―上海(1)
箸の歴史は麺の歴史である―上海(2)
現代に通ずる素麺の深い味わい―南京
饅頭も餃子も麺類である―揚州 ほか)
著者等紹介
安藤百福[アンドウモモフク]
1910(明治43)年3月5日生まれ。立命館大学専門学部卒業。1958(昭和33)年、世界初の即席めん「チキンラーメン」を発明。1971年、世界初のカップめん「カップヌードル」を発明。現在、日清食品株式会社会長、日本即席食品工業協会会長、関西経済連合会常任理事、日清スポーツ振興財団理事長、IRMA世界ラーメン協会会長、食創会最高顧問。1977年藍綬褒章、1982年勲二等瑞宝章、1992年科学技術庁長官賞(科学技術功労賞)を受ける。海外からは、ロサンゼルス名誉市民賞、ブラジル政府グランクルス勲章、タイ王国ディレクグンナポン勲章を授与された。1996年、立命館大学から名誉経営学博士号を授与
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
79
チキンラーメンの商品試作が出来上がったのは、なんと安藤百福さんが48才のとき。"できあがった生めんを自転車で持って帰る途中、出会った人が振り返っている。「落ちぶれてかわいそうに」とでも思われていたのだろう。 しかし、私はこれから開発する即席めんのことで頭がいっぱいだった”(P59)「麺バカ」でも心境は複雑だったんじゃないかなぁ?2013/05/29
ヒラP@ehon.gohon
15
朝ドラに刺激されて図書館で借り読み。発売当初から馴染んできた、チキンラーメンの舞台裏で、このように百福さんが苦労を重ねてきたことを知り、改めてチキンラーメンの味を噛み締めています。 2018/12/25
ムカルナス
10
第一部は日経の「私の履歴書」に加筆したもの。48歳でチキンラーメンを発明するまでの著者の人生は予期せぬアクシデントや失敗の連続。それでも「失ったのは財産だけ、その分だけ経験が血や肉となって身についた」という著者の前向きな言葉が印象的。戦争世代である著者は「食足世平(食足りて世は平らか)」のいう強い思いがあり、掘立小屋でラーメンを発明するが、現代の企業家には世の中のためにという理想やハングリー精神が欠けている気がする。第二部の中国ラーメン紀行も楽しい。2018/06/22
Atsushi Kobayashi
8
これまた、タイトルと内容が劇的に違う本です。決して魔法ではなく、人生七転び八起きを「地で」やった方の自伝。転んだ理由があまりご自分のせいではないようですが、それでも転び方が半端ではなく、そんな中からインスタントラーメンを発明したのは本当にすごい。 (ただ、本としては第2部はいまいちだったのが残念。。)2017/02/19
halaryo@いつもココロに青空を
4
「食足世平」。戦争世代の食で平和な世の中を作るという強い志を感じながら読みました。48歳での挑戦。安藤さんはレイ.クロックと同じく遅咲きだけど、圧倒的な功績を残したレジェンドですね。自分の人生のタイムラインをはるかに超える大ヒットを作れる人は本当のアーティストだと思う。 #今日の一冊 #魔法のラーメン発明物語 #安藤百福2019/03/25