内容説明
ゼロ金利、量的緩和、信用緩和など非伝統的金融政策が採られ始めて十余年、日銀や米国連邦準備制度は何をしてきたのか。期待および投資家のリスクテイクに働きかける政策効果が問われている。「最後の買い手」として何を買うべきか、国債価格維持は持続するのかなど、焦眉の問題について実証的に分析し、中央銀行の近未来像について経済学から考えた意欲作。
目次
序章 非伝統的金融政策と資産価格―「伝統」の何が問題か
第1章 金融政策が期待に働きかける効果
第2章 金融政策が投資家のリスクテイクを促す効果
第3章 非伝統的金融政策の効果の推定―中央銀行は何を買うべきか
第4章 中央銀行とリスク・シェアリング
終章 中央銀行の新たな伝統の構築に向けて
著者等紹介
竹田陽介[タケダヨウスケ]
1964年生まれ。89年東京大学経済学部卒業、94年同大大学院経済学研究科博士課程修了。ラトガース大学客員助教授、イェール大学客員研究員、上智大学経済学部助教授などを経て、上智大学経済学部教授、修士(経済学)
矢嶋康次[ヤジマヤスヒデ]
1968年生まれ。92年東京工業大学無機材料工学科卒業、日本生命保険相互会社入社。早稲田大学非常勤講師兼務などを経て現在、ニッセイ基礎研究所経済研究部チーフエコノミスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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