内容説明
過激な労使対立こそがトヨタ自動車を強くした。世界最強企業誕生のプロセスを第一人者が解明。
目次
序章 トヨタの失われた環―戦後労働史の謎
第1章 矛盾―先行研究の盲点
第2章 解雇―1950年争議
第3章 試練―市場経済認識のつらいプロセス
第4章 変化―生産の工夫の起源
第5章 促進―工夫はこうして波及した
第6章 誤解―海外進出の真実
第7章 展開―競争力の源泉は海外でも中堅層
終章 国内でも海外でも
著者等紹介
小池和男[コイケカズオ]
法政大学名誉教授。1932生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学助手、法政大学助教授、名古屋大学教授、京都大学経済研究所所長、法政大学教授、東海学園大学教授、法政大学大学院教授などを歴任。著書に『日本産業社会の「神話」』(第10回「読売・吉野作造賞」、日本経済新聞出版社、2009)、『高品質日本の起源』(第55回日経・経済図書文化賞、日本経済新聞出版社、2012)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Thinking_sketch_book
10
★★★☆☆ 強い理由はホワイトカラーとして働く現場。しかし、学者の文章だからか、論理的で正確な表現にこだわるあまり、固くてつまらない。最後はやや飛ばしぎみに読了。2014/01/08
Kenji Ogawa
2
歴史的にトヨタが強いわけが書いてあった2013/11/15
takao
1
ふむ2024/12/12
O. M.
1
1950年代の労働争議の時代から今に至る、トヨタ自動車の国内外躍進の理由を、ブルーカラーの技能(現場の変化、トラブルへの対応)と、労働組合の機能という切り口から検討した論文。トヨタというとカンバン方式とかQC活動といった、手法的なものが注目されがちなところ、新鮮な切り口ではあります。それは成功の一つの必要条件に過ぎないかもしれませんが、現場技能とは何か?といったことに関心のある経営者・管理者の方には、本書から得るものがあるでしょう。2017/02/28
夢仙人
1
ちょっと学術的過ぎる。一般読者には向かないか?2013/10/14