出版社内容情報
証券投資論の本格テキストとして人気のロングセラーの新装・改訂版。投資理論と投資実務の2巻に分け、学会・実務界の双方における最新の成果を取り入れた。基本から最先端までの知識を集大成した関係者待望の書。
内容説明
最新の成果を集大成。理論の核心がよくわかる本格テキスト。
目次
第1章 投資家の選好
第2章 ポートフォリオ理論
第3章 CAPM
第4章 マルチファクター・モデルとAPT
第5章 リスクニュートラル・プライシング
第6章 グローバル投資
第7章 デリバティブの評価理論
第8章 市場の効率性
著者等紹介
小林孝雄[コバヤシタカオ]
東京大学大学院経済学研究科教授。東京大学工学部卒業。スタンフォード大学ビジネススクールで博士号を取得。ハーバード大学ビジネススクール助教授、東京大学経済学部助教授を経て現職。その間、カリフォルニア大学バークレー校客員助教授、高麗大学客員教授などを務める。日本ファイナンス学会会長、アジア・ファイナンス学会会長、MPTフォーラム会長などを歴任
芹田敏夫[セリタトシオ]
青山学院大学経済学部教授。筑波大学第三学群社会工学類卒業。大阪大学大学院経済学研究科前期課程修了。甲南大学経済学部助教授、青山学院大学経済学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいだい(橙)
16
〇十年前に証券アナリスト資格取得の際に読んだ。その時は、CFA資格取得の本には入っていた行動ファイナンスが日本の方には入っていなかったが、最近の版には入っている。結局これは基本の「き」でしかないのだが、基本を時々復習するのも必要。ツイッターとかで時々みかける一般投資家さんには効率的市場仮説を誤解してうだうだ言ってたりする。グローバルの大手の運用会社でも日本の大型株のファンダメンタルアクティブ運用をとっくの昔に止めているところがあるというのに・・・2021/05/02
Y.T.
3
証券アナリストの勉強の一貫で読了。2018/02/12
きゅるきゅるぽくと
2
証券投資論1991年版を取り出して再読。新・証券投資論はアナリスト協会が選定した教科書で1991年版と被るところが多い。証券アナリストだと「儲かる株を教えて!」と言われることがたまにあるが、これは無理な相談だ。アナリストはファンダメンタルズ分析により、同じリスクで得られる最大のリターンを表す有効フロンティアを探すという、市場に平準化をもたらす作業をしているだけと理解しています。ロウソク足の分析で市場の動きを“読む”か、インサイダー情報まがい(まがいが大事)の情報を得るか、しかないのかなと思っています。2025/07/20
Zing
2
投資の基本的?な理論、公式について勉強できる本。 物理なんかと同じで、基本公式だけ分かっても実用するには様々な仮定を置いての定式化が必要そうで、個人投資家がこの本だけ読んでも実行は難しそう。 でも基本公式を見るだけでも、株式の世界の動きかたが少しは想像しやすくなるかも。 どこまで読み取れるかは、人それぞれな気がするけど。 理系人間にとっては、式もなく主張されるよりははるかに信用できます。2019/04/01
逢空れい
1
解説は丁寧で読みやすいです。似たような本と同じく、例によって数学的にはアレだけど。文系的な本なのかなと思いきや、半端に数学的な理解力も要求してくるし、そこらへん著者はどういうつもりなのかよく分からない。これから2巻も読みます。2014/02/12