出版社内容情報
西洋絵画、なかでもモネやルノワールが、どのように日本人に親しまれるようになったか。「印象派」絵画が初めは画家にやがて憧れの対象として両大戦間に出現した富裕層のコレクターに収集された過程を興味深く考察。
内容説明
1920年代に、モネ、ルノワールの大ブームがやって来た。明治維新からほぼ半世紀を過ぎた頃、何千点もの西洋絵画が日本に到来しました。でもなぜ、明治の文明開化の時代から、西洋絵画が一挙に日本にはいって来ることがなかったのでしょう?画家、コレクター、評論家、画商たちをとおして西洋と日本の出会いの歴史を、西洋絵画の「到来」に焦点を絞ってたどっていきます。
目次
1 「場違い」の西洋絵画(ザビエルから鎖国へ;高橋由一の時代;室内装飾をめぐって;個人コレクターの登場)
2 印象派の受容(林忠正・パリ・東京;モネへのまなざし;ルノワールへの反響)
3 美術館・経済・戦争(「美術館」という願望;泰西名画の大波;あらたな展開;戦争と平和)
著者等紹介
宮崎克己[ミヤザキカツミ]
美術史家。1952年、埼玉県に生まれる。東京大学、同大学院、パリ第4大学大学院などでフランス近代美術史を学ぶ。群馬県立近代美術館学芸課主任、石橋財団ブリヂストン美術館学芸課長、同副館長などを歴任。この間、東京大学、学習院大学、慶応義塾大学などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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