内容説明
経済学の研究対象は幅広く、われわれが身の回りで起きている現象を読み解く際に有用なアイデアをたくさん提供してくれます。本書では、第一線で活躍している経済学者たちに、身近な疑問を経済学の考え方で読み解いてもらいます。「ゲーム理論」「行動経済学」「機会費用」「リスクと期待」など、専門分野のエッセンスを、子供の宿題やダイエットといった具体例を織り交ぜて、わかりやすく解説します。
目次
世の中の「きまり」を通して経済を考える―ゲーム理論
なぜ人は行列に並ぶのか―ゲーム理論
民主主義は合理的か―比較政治経済学
「人の命」や「時間」の値段―交通経済学
「リスク」「不確実性」そして「期待」―公共経済学
医療の在り方を経済学で模索する―医療経済学
人や企業はなぜ都会に集積するのか―経済地理・地理情報科学
個々人が「当たり前」を実現できる世の中に―厚生経済学
電力改革で暮らしはどうなる?―応用経済学
組織や人事制度を設計する―労働経済学
「先延ばし」で自滅する人の心理―行動経済学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
21
11名の経済の専門家が説く様々なジャンル。経済学というと金銭的な価値に置き換えてしまう学問と思われがちと何人かが言っていましたが、世の中をよく見て、それが起こる要因を見て、社会を良くしていくことに役立てようとします。各分野、奥が深く、興味深く読めました。2017/08/24
RED FOX
15
経済学だけでも難しそうなのに「比較政治経済学」「交通経済学」「公共経済学」「医療経済学」「厚生経済学」「応用経済学」「労働経済学「行行動経済学」など各章ごと強烈なタイトル(>_<)だが、意外と解り易かった♪そろぞれの巻末に載っているお薦め本が面白そうでナイスインフォメーション♪2016/03/05
みかりんご。
5
【図書館】経済の専門家11名が、身近な事柄を経済学の観点から分かりやすく解説した本。◆6年間「オイコノミア」を見ていたので大丈夫だろう。と思って借りてきたものの、難しかった~。結局、楽しく読めたのは最後の「行動経済学」だけ。著者の1人が「オイコノミア」出演者の「ゲーム理論」はなんとなく、かな? テレビ番組の力の大きさを改めて実感しました。また放送しないかな~『オイコノミア」。2019/08/17
6767676767
3
消耗しやすい意志力を鍛えるために頑張りたいけれど, キリギリス的に難しい2018/04/09
横丁の隠居
3
11の論文が集められているのでややスタイルの不統一があるが、各章が短いので入門書としては優れている。知らない世界という意味で労働経済学で成果主義を扱ったところが面白かった。ブックガイドとしても重宝する。2016/03/28