内容説明
貿易収支赤字化の本当の意味がわかる。輸出・輸入の仕組みから、TPPなど貿易の新たな局面までわかりやすく解説。ロングセラー待望の改訂。
目次
1 貿易とはなにか
2 貿易と経済・社会
3 貿易と国際収支・為替レート
4 貿易の理論
5 貿易をめぐる国際的枠組み
6 日本経済と貿易の歩み
7 貿易をめぐる新しい動き
著者等紹介
小峰隆夫[コミネタカオ]
1947年埼玉県生まれ。69年東京大学経済学部卒、同年経済企画庁入庁、経済企画庁長官秘書官、日本経済研究センター主任研究員。経済企画庁調整局国際経済第一課長、調査局内国調査第一課長、経済企画庁経済研究所長、物価局長、調査局長などを経て、法政大学大学院政策創造研究科教授
村田啓子[ムラタケイコ]
1986年東京大学経済学部卒業、同年経済企画庁に入庁、OECD(マクロ経済政策分析課)、経済企画庁調査局内国調査第一課課長補佐、日本銀行(金融研究所・シニアエコノミスト)、内閣府参事官(海外経済担当)などを経て、首都大学東京大学院社会科学研究科教授。オックスフォード大学経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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void
2
【★★★★☆】'12年7月刊。貿易のなかでも経常収支が特にメインで、理論よりも基礎知識に重点が置かれ、当時での最新データに基いて時事ネタも含めた現状把握、戦後の流れ、国際関係(WTO、FTA等)などに話が及ぶ。外需=純輸出(≠輸出)といった知識の訂正や、国際収支の変動が短期(景気変動)、中期(ISバランス)、長期(経済の発展段階)とまとまっていたのが参考になった。ヘクシャー=オリーンの賦存量モデルは実証的に妥当性が低いと高橋『国際経済学入門』にあったが、そこらへんまではさすがに触れられていなかった。2012/09/29
フェイ
1
現代貿易及び国際収支に関わる基礎知識を提供している。 内容としてはほぼ貿易自由化大賛成な内容のため、その点は注意。 貿易収支及び経常収支が赤字であることがマイナスとは限らないなど、少ない紙面ながらも結構ためになる知識を得られた。ただ、あくまで現代貿易の、しかも企業や国家視点であるため、古代からの貿易の歴史や、現代の個人貿易等には触れられていない部分が残念である。2015/03/22
まるちゃん
0
恥ずかしながら、非常に勉強になりました。2016/03/16
H Shimomura
0
こりゃーいい! 何回も読まないと。貿易収支赤字が悪いの? そんなことはない。2013/06/29