内容説明
本書は、中国について政治経済の仕組みから、企業内の文化や慣習、日本に対する見方まで、ビジネスに不可欠な知識を幅広く解説します。国際社会における存在感の急速な高まり、日本企業による事業展開の拡大、北京五輪や上海万博を経た社会経済の構造変化をふまえ、新版化しました。労働問題、世代間格差、独特の政治システムなど中国が抱える様々な問題や、将来を考えるためのポイントにもふれました。中国の人や組織と関係を深めたい日本人にとって最適な入門書です。
目次
1 世界経済の主役に躍り出た中国
2 改革開放政策を検証する
3 改革の痛みと副作用
4 中国の政治体制を知る
5 持続的成長の懸念材料
6 中国ビジネスの現場
7 中国人の考え方を知る
8 中国との共生を模索する
著者等紹介
遊川和郎[ユカワカズオ]
1959年広島県生まれ。東京外国語大学中国語科卒。1981~83年上海復旦大学留学。(株)日立製作所、外務省専門調査員(在香港総領事館)、(株)日興リサーチセンター上海駐在員事務所長等を経て、1998年より北海道大学言語文化部助教授。2001~2003年外務省専門調査員(在中国大使館)。2007年4月より北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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haglofs30
1
★★★★☆ コンパクトにまとめられた良本だが、内容は池上彰氏の「どうだったのか~」シリーズに比べると薄っぺらく感じる。ざっくりとでいいから中国を知りたいという方にはいいかも知れない。2011/05/04
劇団SF喫茶 週末営業
0
2010年刊行。今から15年前の中国の経済の状況。当時の中国は世界の工場として輸出大国であるが、他の国が開発したものを組み立てるだけで自国で開発することがない。人件費も上がり他の国に工場を移転することも検討される。違法コピーの氾濫により先駆者が損をする懸念が見られる。一方で大学など研究開発に多額の資金を投入しており論文数、特許数で既に世界1〜2の位置に。2025年に見られるデジタル大国の話は全く出てこないがファーウェイなどの名前は所々でる。また来たるべき高齢化が懸念される。とにかく15年での変化がすごい2025/01/27