出版社内容情報
作家としての窮状さえも、フィッツジェラルドは
見事に小説に結実させていった――
華やかな喧噪の日々から一転、三十代にして迎えた不遇の時代。
そして早すぎる死を迎えるまで。
多彩なスタイルの短篇小説と、秀逸なエッセイをセレクト。
揺るぎなく美しいその筆致を味わう、最後の十年間のベスト集。
〈短篇小説〉
異国の旅人
ひとの犯す過ち
クレイジー・サンデー
風の中の家族
ある作家の午後
アルコールに溺れて
フィネガンの借金
失われた十年
〈エッセイ〉
私の失われた都市
壊れる
貼り合わせる
取り扱い注意
若き日の成功
内容説明
「少しのあいだ彼は人生を心から愛した」(「ある作家の午後」)―一九三〇年代、不遇な状況にあって、フィッツジェラルドは多彩な短篇作を残した。終わりを迎えた希望、果たされることのなかった物事。それらを描いて美しい八篇の小説と、「壊れる」三部作ほか秀逸なエッセイ。早すぎる晩年のベスト集。
目次
短篇小説(異国の旅人;ひとの犯す過ち;クレイジー・サンデー;風の中の家族;ある作家の午後;アルコールに溺れて;フィネガンの借金;失われた十年)
エッセイ(私の失われた都市;壊れる;貼り合わせる;取り扱い注意;若き日の成功)
著者等紹介
フィッツジェラルド,フランシス・スコット[フィッツジェラルド,フランシススコット]
1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学を中退し陸軍に入隊。除隊後の1920年、処女長篇『楽園のこちら側』を出版、全米ベストセラーとなる。同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児となる。数多くの短篇を雑誌に発表するほか、長篇『美しく呪われたもの』『グレート・ギャツビー』などが高く評価されるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影をおとし始める。失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、40年、心臓発作で急死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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