内容説明
債権・不動産の証券化など、今日のさまざまな金融取引に、信託の機能は不可欠な存在となっています。複雑に見える信託を、図解を交えながら解きほぐし、基本的な仕組みとその背後にある考え方を、明快に示しています。約80年ぶりに改正された信託法や信託業法に対応し、知的財産権の信託、自己信託、事業信託など、新しい動きにも触れています。専門用語には解説を加えるなど初心者に配慮し、ていねいに説明しています。
目次
1 信託とは何か(信託の基本的な仕組み;信託のつくり方―新しい手法)
2 信託財産―将来の「もしも」に備える仕組み(受益権を買ったあとに委託者が倒産したら;財産を託した受託者が倒産したら;託した財産が減ってしまったら;信託の仕組みを変える必要が生じたら)
3 受託者の義務―安心して託すため、柔軟な取引設計のための仕組み(何のために、受託者は義務を負うのか;善管注意義務―きちんとやりなさい;忠実義務―ズルせずにやりなさい;分別管理義務―きちんと、ズルせずにやるために;自己執行義務の廃止;情報提供義務その他)
4 信託の新しい可能性と課題(新しい信託とその課題;もう一度、信託とは何か)
著者等紹介
井上聡[イノウエサトシ]
長島・大野・常松法律事務所パートナー弁護士。1965年愛知県生まれ。88年東京大学法学部卒業。90年第一東京弁護士会登録。長島・大野法律事務所入所。その後、ハーバード・ロースクール修士課程(LL.M.)、米国および欧州の法律事務所での研修、日本銀行金融研究所への出向等を経て、98年より現職。金融法委員会委員、信託相談所運営懇談会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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諸葛遼孔明
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