内容説明
ライブドアによるニッポン放送への敵対的買収の経緯、株式市場へのインパクトがよくわかります。西武鉄道による有価証券報告書の虚偽記載など数多くのニュースを題材に、変質している株式市場について、投資家が知っておきたいことをまとめました。なぜ日本企業の株価は勢いよく上がらないのでしょう?その理由も探りました。日本経済新聞のベテラン編集委員がやさしく解説しています。
目次
1 「ライブドアのニッポン放送株取得」を読み解く(ライブドアが鳴らした号砲;買い集め方法に賛否両論;新株予約権発行で逆転狙う;法廷闘争、フジテレビ側の敗因;登場したホワイトナイト)
2 大買収時代の足音が聞こえる(高まるマインド;敵対的買収と防衛策;敵対的買収はどう進むか米国に見る;会社法が変える株式市場)
3 「西武鉄道、上場廃止」を読み解く(虚偽記載で上場廃止;有価証券報告書制度の何が問題か;西武鉄道が問う上場の意味;インデックス運用の功罪も問われる;上場廃止を前提とした市場制度も必要)
4 振り回される個人株主(あいまいになった少数株主の権利;東京証券取引所、規制見直しにようやく動く)
5 これからの株式市場のあり方(株価が上がらない理由;M&Aで企業は成長エンジンに復帰;政策の優先課題を点検する)
著者等紹介
前田昌孝[マエダマサタカ]
1957年生まれ。79年東京大学教養学部卒業、日本経済新聞社入社。産業部、神戸支社を経て84年証券部。91~94年ワシントン支局。97年から証券部編集委員。金融・資本市場担当として日本経済新聞に定期コラムを持つほか、日経金融新聞で随時、解説記事を執筆
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