出版社内容情報
ジョセフ・ナイ(ハーバード大学教授)推薦!
――アメリカン大学教授で、世界国際関係学会(ISA)会長の重職も務めたアミタフ・アチャリアが、刺激的な議論を展開した。マルチプレックス・シネコンのイメージを活用し…〔これからの国際秩序を見極めるための〕極めて重要な視点を提供しているのだ。(International Affairs)(Amitav Acharya
内容説明
「今後の世界秩序は一体どうなるのか」―本書はこの問いに正面から取り組み、戦後構築された「アメリカ世界秩序」は終焉し、次に来たる世界は「マルチプレックス世界(Multiplex World)」だと論じる。この新しい世界に足を踏み入れつつある我々は、その複合的な構造を理解し、複眼的戦略をもって柔軟かつ敏捷に対応していかなければならない。米国の国際関係論分野の理論派第一人者にして、非西洋人として初めて世界国際関係学会(ISA)会長をつとめた著者の注目作、日本初邦訳!
目次
第1章 マルチプレックス(複合型)世界
第2章 「一極時代」の盛衰
第3章 リベラル覇権の神話
第4章 新興国―その台頭は誇大宣伝か?
第5章 地域世界(regional worlds)
第6章 人類未踏の地へ
著者等紹介
アチャリア,アミタフ[アチャリア,アミタフ] [Acharya,Amitav]
アメリカン大学(米国ワシントンDC)教授(国際関係論)および「UNESCO Transnational Challenges and Governance」講座長。2014~15年、世界国際関係学会(International Studies Association)の学会長に非西洋人として初めて任命された。これまでに、オックスフォード大学(英国)、ロードス大学(南アフリカ)、ハーバード大学(米国)、南洋理工大学(シンガポール)、清華大学(中国)などで研究活動および教鞭をとる。豪州のマードック大学で博士号を取得。インド・オディシャ州出身
芦澤久仁子[アシザワクニコ]
大学専門講師(国際関係論)。現在、米国ワシントンDCのアメリカン大学およびジョージワシントン大学で教鞭をとる。これまでに、オックスフォード・ブルックス大学(英国)に勤務(准教授)したほか、米国のウッドローウイルソン国際学術センター、東西センター(ワシントンDC)、ライシャワー東アジア研究所において招聘研究員として研究活動を行う。主著、Japan,the U.S.and Regional Institution‐Building in the New Asia:When Identity Matters(パルグレイブ・マクミラン社、2013年)が、2015年度大平正芳記念賞を受賞。日本外交、アジア地域機構を中心とした論文を発表。タフツ大学フレッチャー法律外交大学院(米国)で博士号を取得。慶應大学経済学部卒。東京都出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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