感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蓮
2
朝日新聞の土曜版に、「磯田道史のこの人、その言葉」というコーナーがある。そこで「相手を傷つけないで、自己の欲望だけを満たしていく手段、方法として、人間が最後に発見したものが芸術である」という言葉を目にして衝撃を受けた。どんな人がこんな言葉を残したんだろうと思って読んだ一冊。退屈だと思ってしまう部分はある。ただ、この人に限らず自伝を書くような人、つまり何らかの偉業を成し遂げた人というのは人との繋がりを大切にしている気がする。本人が無自覚であったとしても、人との縁が窮地を救ったりするのだ。2010/05/08
くろねこ
1
加藤唐九郎の作品を見る機会があり、その茶碗に心を鷲掴みにされてしまい、その人を知りたいと読みました。唐九郎による自伝。人生に揺さぶりをかけられます。またその時々に、こういう背景の中で生まれた、魂と情熱そして偶然の結晶が作品なのだと思ったら、また観に行きたくなりました。永仁の壺事件についても語られていて、いろいろネットでみる情報と異なり、なるほどと素直に受け止められます。2019/09/14
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