出版社内容情報
後日、記載。
内容説明
16の地域に伝わる美しき手工芸がここにあります。
目次
1 美しく装う(パレスチナ 祈りを込めた伝統工芸―ベツレヘムパール;ルーマニア きらびやかな伝統の手仕事―トランシルヴァニアのボンネットとエプロン;エストニア共和国 かわいくて、懐かしくて、あたたかいムフ刺繍;ウクライナ 伝統を受け継ぐウクライナ刺繍;ウズベキスタン共和国 ウズベキスタンのイカットアブルバンディ)
2 頼もしい実用の美(ポルトガル共和国 海辺の町、ポヴォア・デ・ヴァルジンに伝わる漁師のセーター;イラン・イスラム共和国 幸せへの願いを込めたイランの手編み靴下;チェコ共和国 100年愛される実力派―糸ボタン;ラップランド 極北の地に受け継がれるサーミの手仕事)
3 空間を美しく(モンゴル国 カザフ牧畜民のあたたかな手仕事―フェルトの敷物・スルマック;メキシコ合衆国 メキシコ先住民サポテコ族に伝わるオアハカの手織り;ポーランド共和国 神・愛・家族 ヨーロッパの主婦たちの心の刺繍―マカトカ;トルコ共和国 色とりどりの糸が作り出すレースの世界ニャンドゥティ;フランス共和国 巡礼の地、ル・ピュイ・アン・ブレーに伝わるボビンレース;デンマーク共和国 伝統の白糸刺繍Hedebo―ヘデボ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
54
季刊誌『毛糸だま』連載記事に加筆したものです。表紙はベツレヘムパール。子どもの頃から、貝ボタンが好きでした。オーロラの輝き、ひんやりとした触感、連載でベツレヘムパールを見たときの感激。この本では16の地域の美しい手工芸が紹介されています。美しくそして手間がかかるもの、どれも後継者不足が心配なのですが、伝えようとする人々の情熱が熱いです。写真を見て、文章を読んで、どの頁にも思いが溢れている気がします。世界は美しいものに満ちています、どうかこの素晴らしいものたちを知って欲しい、私まで熱い思いに満ちてきます。2023/09/20
ケイプ
28
季刊誌「毛糸だま」に連載されている世界手芸紀行をまとめた2冊目。そこで暮らす人によって受け継がれてきた伝統的な手仕事。うっとりしながら写真を見てます。気の遠くなるような細かい作業の繰り返し、その先にあるものの素晴らしさに言葉がありません。2023/11/19
びっぐすとん
17
図書館本。読友さんのレビューを見てすぐ予約したのに、忘れた頃に回ってきた😅。とにかくため息!私は刺繍とかレース編みとか全く出来ないし、編み物もこんな複雑な模様を編み込んだものはできない。人間が便利な道具や安価な材料と引き換えに失いつつあるものの一つだよなあ。現代は確かに手間暇のかかること。するには忙しすぎる。これらの手工芸には時間という贅沢さも含まれている。目を奪われたベツレヘムパール。日々でテレビで流れるパレスチナの様子、3軒しか残っていない職人さんたちはご無事だろうか。戦争で小さな灯火を消さないで。2023/11/27
くさてる
16
シンプルな題名そのままの内容で、手仕事の美を堪能しました。人が作り上げる手芸はそのまま生活や文化、歴史に深く関係しているという背景があるということと、美しく可愛らしい作品の数々を見ることができて良かったです。パレスチナやウクライナといった国の手芸はいま現在どうなっているかと心配にもなりました。個人的なお気に入りはポーランドの刺繍「マカトカ」。シンプルな線が本当に可愛い。2024/08/22
丸々ころりん
15
世界にはいろんな手工芸があって同じ技法でも素材が変わればその土地独特のものが仕上がります。 表紙になった貝ボタンの細工 見事です‼︎2023/08/08
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- 和書
- 泉鏡花きのこ文学集成