出版社内容情報
世界銀行の統計によると、世界の研究開発費の64%を製造業が占めている。 技術領域で相当額が費やされているが、それはプロセス開発よりも製品開発への投資が中心である。製造オペレーションへの変革については、労働者の利益と相反する面もあり、従来はあまり投資が進んでこなかった。しかし、今後は現場従事者に適切な権限とツールを与え、労働者の能力を拡張して生産性を上げつつ、現場の人間に寄り添った仕組みが求められている。本書は、DX時代のリーン実践においてテクノロジーが担う極めて重要な役割を明確に示す。仕事や作業を拡張するオーグメンテッド・リーンとはどのような概念か。そして、その拡張により人間の創意工夫と自動化が作用し合って効果を高めるプロセスを詳述する。オーグメンテーション(拡張)がオートメーション(自動化)より優れている理由を、起業家と未来学者の二人が鮮やかに論じ、次世代の製造業のあり方を模索する人々にとって明確な指針となる。
【目次】
内容説明
1980年代にJapan asNo1と言わしめた日本の製造業の生産性と品質の高さは、トヨタ生産方式に代表されるように「全員が主役となって工程改善に取り組む」ことで成し遂げられました。すなわち実務を一番知る作業者が、自らの責任の下で改善を進める仕組みです。今日の多様化する社会やお客様のニーズに対応するために複雑化する物造り現場の工程管理は、デジタル化が不可欠となって来ました。作業者のデジタルスキルの習得が現場改善のハードルを高くしているとの声も聞かれます。本書に示された「作業者が専門的知識を必要としない作業管理のソフトウェア」を使えば、日々行われている個々の改善活動の成果を全社ITシステムに容易に展開できます。DXによる効率的な企業経営を目指す経営トップから工程改善の実務担当者まで、全員が読むべきものとしてお薦めします。
目次
パート1 リーン生産方式の進化(最前線の製造現場における作業の進化;従来型リーン生産からアジャイルを経てデジタルリーン、そしてその先へ;生産技術ソフトウェアの現状;デジタルリーンを超える旅)
パート2 拡張リーンの到来(拡張リーンの枠組み;生産技術を適切に展開する方法;組織のダイナミックな能力を活用したOT(制御・運用技術)の民主化)
パート3 エンジニアリング、技術、スキル(デジタルリテラシーを持った生産管理エンジニアの出現;将来のプロセスエンジニアのトレーニング;オートメーションからオーグメンテーションへ)
パート4 拡張リーンによるオペレーション(オペレーションデータの潜在的な拡張力;支配より促進:未来の産業システムはどのようにして出現するのか;グローバルサプライチェーンの再構築;結論:新たに出現した製造現場従事者の拡張リーンマネジメント)



