出版社内容情報
衣服と色の関係を、様々な時代と場所から、天然染料を切り口に紹介する。また、各項目で、題材となるものを取り上げ、色や染めの解説をし、染めの再現を工程順に解説する。
内容説明
江戸時代初期の陣羽織、天皇のみが着用できる「黄櫨染」、中国少数民族の藍染め布「亮布」など。様々な時代・地域の現存する衣服を取り上げ、時を経ても残り続ける“鮮やかな色彩”を再現。
目次
第1章 赤(千三百年の間かがやき続ける赤;コットンを鮮烈に染め上げた西洋のトルコ赤 ほか)
第2章 藍(江戸時代にもてはやされた市民の機能美、藍染め;生の葉で染めていたかもしれない平安の高貴な藍染;中国少数民族の世界一艶っぽい藍染め布「亮布」)
第3章 高位の色(貝の内臓で染まる高貴な紫;天皇のみが着用できる謎に満ちた黄櫨染 ほか)
第4章 紅花(鮮やか過ぎる紅花の染め色;江戸の女性が憧れた赤から採れる緑「笹紅」)
第5章 黒と緑(豪傑剣士の染めた黒 憲法染;西洋を虜にしたログウッドの黒染め ほか)