内容説明
リスクマネジメントの専門家が書いた登山の本。
目次
第1章 心を山に駆り立てるもの(山と遊び、ルール、そしてリスク;山に行っても“リスク”は見つからない;地図を広げて―ネット情報に潜むリスク;何を持ち、何を置いていくか)
第2章 大自然のたくらみ(“予感”を胸に;気になる生き物と出会うとき;想定外―現実と謙虚に向き合う;気まぐれな天候;不機嫌なメッセージ)
第3章 山で正しく道に迷う(見ているのに“見えない”;繰り返し起こる理由;道に迷いやすい人とそうでない人?;道迷いはどこまで避けられるか)
第4章 耐えられない自由(山小屋という小さな社会;そこにあること、利用できることの安心;避難小屋に泊まる)
第5章 次の山に活かす知恵(山のリスクマネジメントのすすめ;山を愉しむための五つのルール)
著者等紹介
昆正和[コンマサカズ]
青森県出身。東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。災害リスク研究および事業継続計画(BCP/BCM)策定支援アドバイザー、英国BCI認定会員、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ショア
27
登山のリスクマネジメント本。対処方法も書かれているが対処よりも山行リスクへの備えや気付きの本という感じ。山自体にリスクがあるわけではなくヒトが山に関与することでリスクが生まれる。自然発生的なリスクと過信や想定外によるリスク。登山は審判もルールもないから自分でルールを作り守る。とどまる、諦める、もしもを想定する。予定や都合、お金など生命以外の事柄の優先度を高く判断すると山岳事故に繋がる。道迷いも自然側の要因ではなくヒト側の心身状態に依存する。山行後にリスクを振り返り次の山行に活かす2023/10/09
roatsu
19
登山に関する様々な技術という正攻法、いわゆるブライトサイドからではなく著者の指摘通り、日常生活でも登山でも共通する「リスク」と向き合う人間全般の心理、盲点というダークサイドにあるが普遍的な視点から登山に潜む危険を捉え直し啓発する。身につまされる危険事例や思わず膝を打ちたくなる本質を突いた示唆に富み、実に有用な一冊と思う。登山でも仕事でも凡そリスク全般への心構えとして、めったに起きるものではないではなくいつ起きてもおかしくない、という文中の言葉を心掛けたい。避難小屋利用の記述も興味深く、発見多き作品だった。2017/10/22
なにょう
18
八割読了。理屈っぽいから、疲れた時に読むのはちょいと骨が折れる。山で起こり得る様々なリスクの対処法。★私は山じゃないでも、街中でも迷子になってしまうことがある。初めて行くところはまず迷う。なんか変だゾと思いつつ結局、全然反対方向に行ったり。変だゾを放置しないで地図とのこまめな相談を推奨されてます。物事はなんでもそうでだよね。2018/01/17
ココアにんにく
7
『絵本』の方を先に読んでおもしろかったので本書も読みました。読んでいると時々出てくる山日記。著者ご自身の山での出来事が描かれていて臨場感たっぷり。ツェルト野宿でのクマの話や避難小屋外の無数の鹿の眼の話は読んでいるだけでゾッとします。私は近くの低山で散歩やジョギングをするのみですが、いろんな踏み跡、分岐道があって道迷いしそうになったことが何度かあります。心理的なこともたくさん書かれていて興味深かった。類書も探してみよう。2016/08/11
ふーいえ
3
夜に移動して登山など、登る前に疲れている状態は危険なんだなぁと。 道迷いは地図やGPSを持っていてもやってしまう。2017/10/22
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