ゼロからはじめるシーケンス制御

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ゼロからはじめるシーケンス制御

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  • サイズ B5判/ページ数 155p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784526047824
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C3054

出版社内容情報

―PLC制御のテクニックを学ぶ―
 シーケンス制御をやさしく勉強する方法はないのか。そのような声にこたえられることを目指して本書を執筆しました。
 シーケンス制御は難しくありません。例えば,PLC(Programmable Logic Controller,プログラマブルコントローラまたはシーケンサともいう)につないだランプをつけたりモータを回すだけなら,PLCを使った経験がなくても,多少制御をかじったことがある人なら,ものの数時間の勉強でプログラムを作ることができるようになるでしょう。ところが,少し回路が入り組んでくると途端に難しくなり,お手上げになってしまいます。これは,簡単な制御では,蛇口をひねると水が出るとか,スイッチを押すとテレビがつくといったような,日常的な論理思考に似た制御方法が通用するのに対して,入り組んだ回路は順序制御(シーケンス制御)という独特な考え方をしなくてはならないからです。
 それにもかかわらず,制御技術者はいとも簡単に,シーケンス制御をPLCのプログラムとして記述して機械を動かしています。PLC制御技術者は,個人個人で経験的に覚えてきた方法でプログラミングをして機械制御をしていると思われがちですが,プログラムを解析してみますと,それぞれに共通したテクニックをつかって構成されていることが分かります。その方法を学べば,初心者でも上手にプログラムを作ることができるようになります。
 本書では,正しいPLC制御を早くマスターしたい人のために,PLCの構造やシーケンスプログラムをつくるテクニックを複数の視点から具体例をまじえながらやさしく解説しました。
―本書の構成―
 本書は現場のエンジニアはもとより,シーケンス制御の教科書として工業系の学校においても広く使えるように,図や例題を数多く取り入れました。PLCは機械システムを動作させるために使われる制御装置で,PLCを使った制御をマスターするためにはプログラムの方法だけでなく,ハードウェアの知識も必要になります。本書ではそのような知識をまとめて,初心者でも順序を追って学習できるように構成してあります。
 第1編ではシーケンス制御のための基礎とPLCのハードウェアを中心にした,PLC制御に必要な基本的な知識を学べるような構成としてあります。まず,シーケンス制御の基本であるリレー回路にはじまって,PLCのハードウェアや入出力機器の接続方法などについて例題をまじえながら解説しました。機械システムの特徴やPLCとの接続方法はプログラムの構造と密接に関連している欠かせない知識です。
 第2編ではPLCの内部での演算の仕組みやプログラムを作る上での重要な考え方を学習し,ラダー図から機械動作を読み取る方法や,シーケンス制御プログラムを作るときの理論を身に付けられるようにしました。また,他の解説書には見られないような,PLC内部でどのような演算が行われているかといった情報が盛り込まれています。PLC内部での演算方法を知っていることはプログラムの解析や開発のときの強力な武器になるはずです。
 第3編では複雑な動作でも確実に完成するようなラダー図を作るテクニックを紹介します。PLC制御技術者がどのような方法を使ってプログラミングしているかなどについて詳しく解説しました。
 なお,本書に掲載した実験には(株)新興技術研究所製“メカトロニクス技術実習システム”MM―3000シリーズを利用しました。
 本書は著者の自動機の生産現場での経験や制御技術の講師経験にもとづき,大学の研究会で頂いた意見などを参考にして,学生や初心者にもわかりやすい実用的な技術書にするよう心がけて執筆しました。本書が有効に活用されて,制御技術者の育成や制御技術の発展に寄与できれば幸いです。

 2001年7月 熊谷 英樹


まえがき
第1編 ハードウェアの基礎
第1章 シーケンス制御のための電気回路  2
   1.1 簡単な電気回路  2
   1.2 押ボタンスイッチをつかった電気回路の表現方法  2
   1.3 リレーの構造  4
   1.4 リレーを使った電気回路の表現方法  5
   1.5 リレーの絶縁性を利用した電気回路  6
   1.6 リレーの自己保持回路  7
   1.7 外部接点の表記方法と電気回路  8
   1.8 外部接点を使ったモータ制御回路  9
     ・第1章のまとめと補足  10
     ・理解度テストと演習問題の解答  12

第2章 PLCの構造とプログラム用リレー  15
   2.1 PLCの構造上の種類  15
   2.2 パッケージタイプのPLCの特徴  16
   2.3 ベース装着タイプのPLCの特徴  17
   2.4 コンポーネントタイプのPLCの特徴  18
   2.5 PLC入出力ユニットのリレー番号  19
   2.6 PLCの構造  20
   2.7 PLCの入力リレー  22
   2.8 PLCの出力リレー  23
   2.9 PLCの補助リレーを使ったプログラミング  25
   2.10 PLCのタイマー  26
   2.11 PLCのカウンタ  28
   2.12 PLCのリレー接点の接続  30
      ・第2章のまとめと補足  31
      ・理解度テストと演習問題の解答  33
第3章 入力機器の接続方法  36
   3.1 PLC入力ユニット  36
   3.2 有接点入力機器の接続  37
   3.3 無接点入力機器の接続  38
   3.4 IC出力型信号の接続とインターフェイス  40
   3.5 アナログ計測タイプの入力機器  42
   3.6 アナログ計測タイプの入力機器とPLCの接続  43
     ・第3章のまとめと補足  45
     ・理解度テストと演習問題の解答  47

第4章 出力機器の接続方法  49
   4.1 出力機器の接続  49
   4.2 出力ユニットの種類と接続方法  51
   4.3 ソレノイドバルブと空気圧シリンダの接続  55
   4.4 ACモータの接続  58
   4.5 実機におけるPLCの配線  60
     ・第4章のまとめと補足  66
     ・理解度テストと演習問題の解答  67

第5章 PLCの機種選定と立上げの手順  68
   5.1 制御システムの設計とPLCの選定  68
   5.2 プログラミング用周辺機器の選定  70
   5.3 PLC立上げまでの手順  73
     ・第5章のまとめと補足  83
   
第2編 プログラミングの基礎
第1章 PLCプログラムの表記方法とプログラミングの基礎  86
   1.1 ラダー図の表現方法  86
   1.2 ラダー図に使われる記号の呼称  88
   1.3 ニーモニクでのプログラム表現  89
   1.4 ラダープログラムの演算順序  91
   1.5 リフレッシュ方式とダイレクト方式  93
   1.6 ラダープログラム上のリレーの動作  93
   1.7 ラダー図の基本回路  97
   1.8 AND回路とOR回路  98
   1.9 ラダー図のプログラミングの制限  99
     ・第1章のまとめと補足  101
     ・理解度テストと演習問題の解答  102

第2章 ラダー図による動作とその読み方  104
   2.1 ラダー図を電気回路として読む方法  104
    2.1.1 ラダー図と電気回路  104
    2.1.2 自己保持回路を電気回路として解く  105
    2.1.3 一般的な自己保持回路の構造  107
   2.2 ラダー図を論理演算回路として読む方法  108
    2.2.1 PLC内部の演算処理  108
    2.2.2 ラダー図の演算(リフレッシュ方式の場合)  109
     ・ラダー図演算事例  110
    2.2.3 自己保持回路を演算で解く  115
     ・第2章のまとめと補足  117
     ・理解度テストと演習問題の解答  118

第3編 ラダー図の作成テクニック
第1章 ラダー図のための5種類のプログラミング手法  122
   1.1 5種類のプログラミング手法  122
     △ラダー図作成手法1「タイムチャートによる手法」  125
     △ラダー図作成手法2「タイミングテーブルによる手法」  127
     △ラダー図作成手法3「フローチャートと出力のセットリセットによる手法」 
 129
     △ラダー図作成手法4「行程歩進による手法」  130
     △ラダー図作成手法5「状態遷移図による手法」  134
     ・第1章のまとめと補足  138
     ・理解度テストと演習問題の解答  139

第2章 フローチャートと状態遷移方式のプログラミング  142
   2.1 フローチャートと状態遷移図の関係  142
   2.2 フローチャートからラダー図をつくる  143
   2.3 出力制御部のラダー図  144
   2.4 全プログラム  145
     ・第2章のまとめと補足  146
     ・理解度テストと演習問題の解答  147

索引  154

内容説明

本書では、正しいPLC制御を早くマスターしたい人のために、PLCの構造やシーケンスプログラムをつくるテクニックを複数の視点から具体例をまじえながらやさしく解説しました。図や例題を数多く取り入れ、プログラムの方法だけでなく、ハードウェアの知識もまとめて、初心者でも順序を追って学習できるように構成してあります。

目次

第1編 ハードウェアの基礎(シーケンス制御のための電気回路;PLCの構造とプログラム用リレー;入力機器の接続方法;出力機器の接続方法;PLCの機種選定と立上げの手順)
第2編 プログラミングの基礎(PLCプログラムの表記方法とプログラミングの基礎;ラダー図による動作とその読み方)
第3編 ラダー図の作成テクニック(ラダー図のための5種類のプログラミング手法;フローチャートと状態遷移方式のプログラミング)

著者等紹介

熊谷英樹[クマガイヒデキ]
昭和34年東京都世田谷区に生まれる。昭和56年慶応義塾大学工学部電気工学科卒業。昭和58年慶応義塾大学大学院電気工学専攻修了。昭和58年住友商事(株)入社。昭和63年(株)新興技術研究所入社。平成6年商品開発部部長代理。平成8年新興テクノ(株)監査役兼務。平成10年(株)新興技術研究所商品開発部長、現在に至る。中小企業大学校・高等技術専門校非常勤講師、職業能力開発促進センター外部講師など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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