出版社内容情報
義父・新田次郎愛用のリュックサック、結婚後イギリスでもらったラブレターなど、捨てられないものたちが語りかけてくる人生の妙味。
藤原 美子[フジワラ ヨシコ]
著・文・その他
内容説明
何の変哲もない品々が過去のゆたかな時間、忘れがたい人々を甦らせる。藤原正彦夫人が16の「もの」に託して家族の思い出を綴る珠玉のエッセイ集。
目次
料理本シリーズ
インドのパンジャビスーツとスタールビー
新田次郎のリュックサック
三冊の母子手帳
亡き母のレシピ
ニューヨークの銀食器
マヨルカ焼きの小物入れ
夏休みの日記帳
八ヶ岳の農作業帽子
トゥンジャイのティーカップ
ペラ・パレスとオスマントルコ風カップ
赤い子供服
百年前の楽譜
絵手紙の大福餅
ファイターズ少年野球
ラブレター
著者等紹介
藤原美子[フジワラヨシコ]
心理学者、エッセイスト、翻訳家。米国プリンストン生まれ。お茶の水女子大学修士課程(発達心理学専攻)修了後、数学者の藤原正彦氏と結婚し、三人の息子の子育てをしながら心理学の教鞭をとり、執筆活動を続ける。ハリウッド大学院大学教授、筑波大学附属視覚特別支援学校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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H
2
やっぱり藤原正彦の奥さんも面白いなあ。文章がかなり旦那に似ているけど。もっと読みたい。2019/09/05
とりみ
1
藤原ていさんの本の流れで この本を読みました。 素敵な銀食器やティーカップも 目の保養になりました。美子さんとていさんとのやり取りも優しくて良かったです。赤い子供服のお話 好きです。2020/06/29
you
0
なんだろう。生まれながら全てのことに恵まれている上流階級の人達には底辺の民はどうやっても追い付けない気がする。貧すりゃ鈍すの間逆か。2019/03/18
Masa
0
敬愛する数学者藤原正彦先生の夫人の著書。書店文庫新刊平積みにて発見、購入。書名の通り、モノに纏わるエッセイ集、なかなか面白いのですが巻末の藤原正彦先生による「危うし、夫の面子」がサイコーだ。夫人のエッセイ全てこれを読む為の前振りなのかもしれない笑。藤原家にあって我が家には無いもの、それは知性と気品なのだと思い知りました笑笑笑2019/02/28