内容説明
現在、原油価格の低迷する中でエネルギー問題はもう過去のことであるとする風潮さえみられる。しかしながら石油は確実に減り続けているし、石油に替わる将来のエネルギー源として、何がどのように用いられるべきかについては、依然なんら明確な指針が得られていないのが現状である。このような状況の中で、少しでも多くの方々に、石油代替とされてきた各種エネルギー開発技術の問題点について正しい理解をもっていただき、エネルギー問題についてもっと真剣に考えていただくとともに、可能な限り、私どもの主張をわが国のエネルギー政策の上にも反映させていただきたいと願って、本書を世に問うことにした。
目次
第1章 エネルギー選択のとき
第2章 エネルギー危機がまたくる?
第3章 石炭をどう生かすか
第4章 これからの電力の担い手
第5章 バイオマス利用の夢と現実
第6章 エネルギー開発技術の限界
第7章 消費の側から考える
第8章 エネルギーと社会・環境
第9章 明日の社会とエネルギー