出版社内容情報
《内容》 日常診療でよく診るバセドウ病,甲状腺機能低下症などを中心に,甲状腺疾患の治療の実際を疾患別に提示した一冊.内科的(薬物),放射線的,外科的治療の使い分けや,妊娠時の治療など具体的に詳述.また,良性結節や悪性腫瘍に対する手術療法の解説も充実させた.一般内科医,外科も含む研修医にとっての必携書.
《目次》
【主要目次】
1章 治療法の選択に役立つ診断学
1.診察にあたって
2.一般生化学検査,ホルモン検査,抗体検査
A.一般生化学検査
B.ホルモン検査
C.抗体検査
3.画像検査
A.超音波検査
B.CT, MRI
C.シンチグラフィ
4.穿刺吸引細胞診と超音波ガイド下穿刺吸引細胞診
A.適応
B.方法
C.細胞診の有用性と限界
5.治療を誤らない細胞診所見と病理診断の読み方
A.乳頭癌
B.濾胞性腫瘍
C.髄様癌
D.未分化癌
E.悪性リンパ腫
F.転移性腫瘍
2章 非腫瘍性疾患の治療方針と治療の実際
1.非腫瘍性疾患のインフォームドコンセント
A.診断過程におけるインフォームドコンセント
B.治療および予後に関するインフォームドコンセント
2.バセドウ病の治療方針
A.ゴールデンスタンダードはない
B.日本での治療法の選択
3.バセドウ病の内科的治療
A.一般的治療
B.妊娠時の治療
C.バセドウ病クリーゼの治療
D.合併症の治療
4.バセドウ病の131I内用療法
A. 適応と禁忌
B.実際の治療法
C.至適な吸収線量
D.131I治療後の注意点
E.131I治療帰宅後の患者管理
F.副作用
G.131I内用療法の得失
5.バセドウ病の外科的治療
A.バセドウ病の手術適応
B.術前準備
C.麻酔
D.手術
E.小児バセドウ病の手術
F.妊娠とバセドウ病の手術
G.手術合併症
H.術後甲状腺機能低下症
I.術後再発
6.甲状腺機能低下症
A.一般的治療
B.妊娠時の治療
C.粘液水腫昏睡の治療
7.急性化膿性甲状腺炎
A.概観
B.起炎菌
C.感染ルート
D.症状
E.診断と鑑別診断
F.治療
G.予後
8.亜急性甲状腺炎
A.病因・病態
B.症状
C.検査成績
D.鑑別疾患
E.治療
F.予後
9.橋本病,慢性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎
A.橋本病
B.病因,橋本病発症機構
C.疫学
D.臨床症状
E.検査
F.診断
G.治療
H.無痛性甲状腺炎
I.橋本病急性増悪
10.単純性びまん性甲状腺腫
A.診断と鑑別
B.対処法
3章 腫瘍性疾患の治療方針と治療の実際
1.腫瘍性病変(良性・悪性)のインフォームドコンセント
A.良性腫瘍
B.悪性腫瘍
2.腫瘍性病変(良性・悪性)の治療方針の基本
A.腫瘍性病変の治療に先だち
B.治療方針の基本
3.甲状腺良性結節
A.甲状腺良性腫瘍の組織分類
B.甲状腺良性結節の治療方針
C.甲状腺良性結節の治療
4.甲状腺悪性腫瘍
A.分化癌(乳頭癌,濾胞癌)
B.未分化癌
C.甲状腺髄様癌(MENを含む)
D.甲状腺悪性リンパ腫
5.甲状腺悪性腫瘍の標準的手術
A.甲状腺癌の手術の特徴
B.術式の選択
C.手術の手順
D.反回神経の温存と再建
6.手術合併症の処置
A.通常の手術合併症
B.拡大手術に対する手術合併症
C.内視鏡下甲状腺手術の手術合併症
7.低侵襲性甲状腺切除術―頸部小切開法,内視鏡下手術
A.手術適応
B.手術手技
C.各手術方法の特徴
D.まとめ
8.放射線治療
A.放射線外部照射
B.131I大量療法
9.化学療法
A.甲状腺未分化癌
B.その他の甲状腺癌
C.悪性リンパ腫
10.甲状腺ホルモン療法(TSH抑制療法)
A.甲状腺ホルモン療法の原理
B.甲状腺ホルモン療法の適応
C.甲状腺ホルモン療法の副作用
D.甲状腺ホルモン療法の実際
11.経皮的エタノール注入療法(PEIT)
A. PEITの現状
B. PEIT適応疾患
C. PEIT施行前に
D. PEITの方法
E. まとめ
12.気管浸潤癌に対する治療
A.気道開大術,ステント留置術
B.気管形成術
13.食道浸潤癌に対する治療
A.食道浸潤の術前診断
B.手術手技
14.血管浸潤時の治療
A.術前の検査と準備
B.治療方針の選択
C.治療の実際
15.音声外科の専門医の治療
A.声帯注入術
B.喉頭軟骨枠形成(甲状軟骨形成)
16.骨転移に対する治療
A.甲状腺癌の骨転移の疫学的事項
B.骨転移の診断について
C.手術的治療について
内容説明
本書は、分かりやすく、個々の治療の解説にとらわれない横断的な甲状腺疾患の治療マニュアル。現場の臨床に即した解説。インフォームドコンセントや低侵襲性手術など、今までにない新しい内容を盛り込んだ治療マニュアル。
目次
1章 治療法の選択に役立つ診断学(診察にあたって;一般生化学検査、ホルモン検査、抗体検査;画像検査 ほか)
2章 非腫瘍性疾患の治療方針と治療の実際(非腫瘍性疾患のインフォームドコンセント;バセドウ病の治療方針;バセドウ病の内科的治療 ほか)
3章 腫瘍性疾患の治療方針と治療の実際(腫瘍性病変(良性・悪性)のインフォームドコンセント
腫瘍性病変(良性・悪性)の治療方針の基本
甲状腺良性結節 ほか)
著者等紹介
高見博[タカミヒロシ]
帝京大学医学部外科教授
森昌朋[モリマサトモ]
群馬大学医学部第一内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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