出版社内容情報
《内容》 WHO-ISHならびに日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインをそれぞれ吟味し,新しい知見を披瀝する一方,治療の実際面では著者の経験と実績とに裏打ちされた個性のある内容となっている.今改訂では,降圧薬治療を初期治療と長期治療に分け,それぞれの章を設けて詳述するなど,目次構成も一新.最新の図表を盛り込んで全面的に改稿した.
《目次》
【主要目次】
高血圧治療に用いられるおもな薬剤
1.高血圧治療の最近の考え方
(1)ガイドライン
(2)治療の目的―日本人の場合
(3)リスクの層別
(4)非薬物療法(生活習慣の修正)と薬物療法
(5)長期治療による心血管合併症の予防
2.降圧薬の種類と副作用
(1)降圧薬の種類
(2)利尿薬
(3)α遮断薬
(4)β遮断薬
(5)中枢性交感神経抑制薬
(6)末梢性交感神経抑制薬
(7)Ca拮抗薬
(8)アンジオテンシン変換酵素阻害薬
(9)アンジオテンシンII受容体拮抗薬
3.降圧薬の初期治療
(1)初期治療と長期治療
(2)降圧薬の適応
(3)降圧薬の選択
(4)降圧薬の用量,用法(処方例)
a.利尿薬
b.β遮断薬
c.α遮断薬
d.Ca拮抗薬
e.アンジオテンシン変換酵素阻害薬
f.アンジオテンシンII受容体拮抗薬
(5)降圧薬の増量,変更,併用(処方例)
(6)目標とする降圧レベル
(7)降圧薬の使用状況
4.降圧薬の長期治療
(1)守備固めの治療
(2)コンプライアンスの改善
a.コンプライアンス,アドヘレンス
b.通院コンプライアンス
c.服薬コンプライアンス
d.コンプライアンスの改善策
(3)降圧薬の減量と休薬
a.血圧の自然低下
b.降圧薬の減量
c.降圧薬の休薬
(4)長期降圧薬治療中の臨床検査
a.臨床検査の目的と項目
b.臓器障害の評価
c.危険因子の評価
d.副作用の点検
e.偶発症の発見
(5)軽微な副作用とquality of life
5 特殊な高血圧に対する降圧薬療法
A.心血管疾患を合併する高血圧
(1)脳卒中(急性期,慢性期)
(2)冠動脈疾患
(3)心肥大
(4)心不全
(5)大動脈瘤
(6)解離性大動脈瘤(大動脈解離)
(7)末梢循環障害を伴った高血圧
(8)腎障害を伴う高血圧
B.他疾患を合併する高血圧
(1)糖尿病
(2)高脂血症
(3)喘息,閉塞性肺疾患
(4)痛風
(5)肝障害
(6)肥満
C.その他の高血圧
(1)妊娠と高血圧
(2)高齢者高血圧
(3)白衣高血圧
a.家庭血圧測定の意義
b.血圧日内変動の測定
c.白衣高血圧とは
d.白衣高血圧の定義と頻度
e.白衣高血圧の予後
f.白衣現象と心機能
g.白衣高血圧の治療
(4)難治性高血圧
(5)高血圧性緊急症
a.高血圧性緊急症とは
b.高血圧性緊急症の非経口治療薬
c.高血圧性緊急症治療の初期目標
d.高血圧性緊急症に対する静注可能な降圧薬
目次
1 高血圧治療の最近の考え方(ガイドライン;治療の目的―日本人の場合 ほか)
2 降圧薬の種類と副作用(降圧薬の種類;利尿薬 ほか)
3 降圧薬の初期治療(初期治療と長期治療;降圧薬の適応 ほか)
4 降圧薬の長期治療(守備固めの治療;コンプライアンスの改善 ほか)
5 特殊な高血圧に対する降圧薬療法(心血管疾患を合併する高血圧;他疾患を合併する高血圧 ほか)
著者等紹介
藤井潤[フジイジュン]
朝日生命成人病研究所名誉所長。1928年2月生。1951年東京大学医学部医学科卒業。1952年東京大学医学部第三内科(冲中内科)に入局。1962年東京大学医学部老年病学教室助手。1963~65年西ドイツW¨urzburg大学に留学。1967年東京大学医学部第三内科助手。1968年朝日生命成人病研究所循環器科部長。1969~88年東京大学医学部講師(非常勤)を兼任。1976年朝日生命成人病研究所副所長。1981年朝日生命成人病研究所所長。1982~93年東京女子医科大学客員教授(循環器内科)を兼任。1998年4月朝日生命成人病研究所名誉所長
芦田映直[アシダテルナオ]
朝日生命成人病研究所循環器科部長。1948年9月生。1974年東京大学医学部医学科卒業。1977年東京大学医学部第三内科に入局。1981年国立循環器病センター内科医員。1984~86年米国Maryland大学医学部生理学教室留学。1987年国立循環器病センター第六循環器内科医長。1993年朝日生命成人病研究所循環器科部長。1993年東京大学医学部非常勤講師を兼任。1994年東京女子医科大学非常勤講師を兼任
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