出版社内容情報
《内容》 食べ物の機能から「食べ物を科学する」という視点で食物学を捉え直した新しい教科書.教員養成課程や家政・生活科学系の学生が,健康と栄養・食生活についての基礎知識を身につけられるように構成.新知見と最新のトピックスについても分かりやすく解説.実際の講義に即した使いやすいボリュームになっている.
《目次》
【主要目次】
第1章 健康と食生活
1-1 健康とは
1 健康の概念
2 健康の成立条件とヘルスプロモーション
3 健康と生活習慣
4 生活習慣病
1-2 健康と社会
1 人口動態
2 疾病構造の変化
1-3 国民健康づくり
1 第一次国民健康づくり対策
2 第二次国民健康づくり対策(アクティブ80ヘルスプラン)
3 21世紀の国民健康づくり運動(健康日本21)
1-4 健康と食生活
1 食生活の実態
2 食生活と健康問題
3 食事指導の実際
4 食中毒
1-5 日本人の食生活の諸問題
1 食生活の変化と問題点
2 食生活の外部化と健康問題
3 食生活の国際化,多様化と食糧問題
4 食生活とごみ,環境問題
1-6 これからの食生活―食料,食品,食物,食事
1 何を食べるか?―食料,食品,食物
2 どのように食べるか?「いつ,どこで,だれと,どんなふうにして」
第2章 食物の安全
2-1 食物の安全とは
1 食品衛生法および食品衛生関連法規について
2 食品の安全性とは
3 食中毒の実態
2-2 食の素材の安全性
2-3 食品添加物
1 食品添加物の安全性評価
2 食品添加物の分類・用途
3 食品衛生法の一部改正―新しい食品添加物の規制について
2-4 農薬とその安全性について
1 農薬とは
2 農薬の安全性について
3 残留農薬について
2-5 非意図的に食品に混入してくる化学物質の安全
1 ダイオキシンとPCB
2 内分泌撹乱物質(環境ホルモン)
2-6 細菌による食中毒
1 細菌性食中毒の種類
2 細菌による食中毒と経口伝染病
2-7 製造・流通レベルでの食の安全性確保
1 コールドチェーン
2 HACCPについて
2-8 遺伝子組換え食品
1 遺伝子組換え食品とは
2 安全性とその評価
3 遺伝子組換え食品添加物
2-9 安全な食生活を営むために
第3章 食物と栄養
3-1 栄養素
1 糖質(炭水化物)
2 脂質(脂肪)
3 タンパク質
4 ビタミン
5 ミネラル(無機質)
3-2 栄養所要量と栄養摂取状況
1 栄養所要量
2 栄養摂取状況
第4章 食物と嗜好
4-1 食べ物の二次機能
4-2 食べ物のおいしさ
1 おいしさと食嗜好
2 おいしさ評価のメカニズム
3 おいしさ評価の基本的要因―食べ物の食味特性
4 おいしさ評価の変動要因
4-3 食べ物のおいしさと調理
1 調理とは
2 調理操作と食べ物のおいしさ
3 調味操作と食べ物のおいしさ
4-4 食嗜好の形成
1 食嗜好形成のメカニズム
2 食嗜好の加齢による変化
第5章 食物の生体調節機能
5-1 食品の機能
5-2 生体機能の調節
5-3 生体機能調節成分
1 食物繊維
2 オリゴ糖・糖アルコール
3 タンパク質・ペプチド
4 エイコサペンタエン酸,ドコサヘキサエン酸
5 カプサイシン
6 抗アレルギー成分
7 抗酸化成分
5-4 機能性食品と特定保健用食品
5-5 日常の食生活と食材
第6章 望ましい食物摂取と食教育
6-1 食の外部化とマネージメント能力
1 食の外部化の状況
2 食のマネージメント能力
6-2 食物摂取と食事計画
1 食事計画の必要性
2 食事計画の実践性
3 食事計画の総合性
6-3 ライフステージと食物摂取
1 幼年期
2 少年期・青年期
3 成年期・壮年期
4 高年期
6-4 食教育と食生活指針
1 食教育の必要性
2 学校教育における食教育・健康教育
3 新しい食生活指針
内容説明
本書は、食べ物の機能から「食べ物を科学する」という新しい視点で、「食物学」を捉え直したものである。限られた講義時間の中ではあるが、教育系、生活/家政系の学生には、健康と食生活の基礎となる「食物学」を学ぶことにより、将来の専門分野に活用できるような教科書となることを目指した。また、日常の食生活に興味関心を抱いている学生には、課題解決の方向性を示唆することができる書になる。
目次
第1章 健康と食生活
第2章 食物の安全
第3章 食物と栄養
第4章 食物と嗜好
第5章 食物の生体調節機能
第6章 望ましい食物摂取と食教育
著者等紹介
加藤陽治[カトウヨウジ]
弘前大学教育学部家政教育教授
長沼誠子[ナガヌマセイコ]
秋田大学教育文化学部生活者科学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。