出版社内容情報
《内容》 本書は,白血病の臨床現場ですぐ役立つよう,最高水準にある施設の専門家が最新の治療指針を,プロトコールも交えながらきめ細かくまとめた実践的指針書.今改訂では,マニュアルとして使いやすくするための記述に心がけた.化学療法では,新しい薬剤の追加,新しい使い方,造血幹細胞移植では,臍帯血移植の追加など,現時点にマッチした項目が追加された. 《目次》 【主要目次】1.治療の前に 1.白血病の治療指針 2.インフォームド・コンセント(患者・家族への説明) 3.薬剤用量の算定法―体表面積と/kg 2.治療の流れと選択肢3.化学療法の実際とプロトコール 3-1 化学療法の実際 1.診断確定後の診察・検査・治療の一般的注意事項 3-2 化学療法のプロトコール 1.急性骨髄性白血病の治療プロトコール 2.急性リンパ性白血病の治療プロトコール 3.慢性骨髄性白血病の治療プロトコール 4.慢性リンパ性白血病の治療プロトコール 5.成人T細胞性白血病の治療プロトコール 6.骨髄異形成症候群の治療プロトコール 7.再発・難治例に対する治療プロトコール4.造血幹細胞移植療法とプロトコール 1.造血幹細胞移植療法の基本方針 2.スタンダードリスク群 3.ハイリスク群 4.造血幹細胞採取法と保存5.支持療法の実際 5-1 化学療法時の支持療法 1.感染予防対策―抗菌薬予防投与,無菌室,予防処置,吸入 2.感染症治療―抗生物質,抗真菌薬,G-CSF 3.赤血球輸血 4.血小板輸血 5.DIC(播種性血管内凝固) 6.全身栄養管理―高カロリー輸液など 5-2 造血幹細胞移植療法時の支持療法 1.感染予防対策―無菌室,予防処置,抗菌薬予防投与,感染モニタリング 2.感染症と輸血―血小板輸血 3.全身栄養管理―無菌食および低菌食6.毒性と合併症の対策,注意点 6-1 化学療法施行時の毒性と合併症の対策 1.抗白血病薬の作用機序と毒性 2.嘔気・嘔吐,口腔粘膜障害(口内炎),歯周囲炎,ステロイド潰瘍の予防と治療 3.心筋障害の予防と治療 4.ビンカアルカロイドなどの神経障害,便秘の予防と治療 5.高尿酸血症の予防と治療 6.肝機能障害の予防と治療 7.中枢神経系白血病の予防と治療 8.レチノイン酸症候群の予防と治療 9.肝・腎機能障害時のdose補正 6-2 造血幹細胞移植時の毒性と合併症の対策 1.前治療の毒性対策 2.免疫抑制薬の副作用対策 3.急性GVHD 4.慢性GVHD 5.肝のVOD 6.TMA(thrombotic microangiopathy) 7.間質性肺炎(IP) 8.出血性膀胱炎とアデノウイルス感染症 9.生着不全 10.EBウイルス関連Bリンパ球増殖性疾患 11.再 発7.高齢者,小児の治療上の注意点 1.高齢者白血病と治療上の注意点 2.小児白血病と治療上の問題点 3.小児造血幹細胞移植療法と施行上の注意点○付録 略語一覧
内容説明
本書マニュアルは、現在日本において最高の白血病治療を提供できる施設の専門家が、1996年現在の最高の治療指針を記載したものである。
目次
1 治療の前に
2 治療の流れと選択肢
3 化学療法の実際とプロトコール
4 造血幹細胞移植療法とプロトコール
5 支持療法の実際
6 毒性と合併症の対策、注意点
7 高齢者、小児の治療上の注意点
著者等紹介
大野竜三[オオノリュウゾウ]
愛知県がんセンター病院長
小寺良尚[コデラヨシヒサ]
名古屋第一赤十字病院骨髄移植センター長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。