内容説明
本書は日本の株式会社が内外の市場で優勢に活動するため、コーポレート・ガバナンスに競争的視点を組み込むことを追究する。競争促進的視点からコーポレート・ガバナンスを捉え、市場における創造的企業活動のための法環境の整備を論ずる。
目次
第1部 日本型コーポレート・ガバナンスの構造と問題(コーポレート・ガバナンスと企業集団・系列;日本型コーポレート・ガバナンス・モデル;山一証券自主廃業事件とコーポレート・カバナンス問題;総会屋、金融機関と政府 ほか)
第2部 競争的コーポレート・ガバナンスに向けて(経済学的思考の有用性について;敵対的公開買付における対象会社の取締役の役割;取締役の注意義務と経営判断の法理―ALIのコーポレート・ガバナンスの諸原則を参考に競争・効率的視点から;会社の経営管理機構と会社の非行―アメリカ法を参考に ほか)
第3部 コーポレート・ガバナンス論と展望
著者等紹介
吉田直[ヨシダスナオ]
1949年佐賀県出身。1973年南山大学経済学部卒業。1981年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。同年一橋大学助手、82年国学院大学法学部専任講師、同助教授を経て、92年青山学院大学法学部助教授、現在、同教授。1987年春~1988年春、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校留学。1988年春~1989年春、カリフォルニア大学バークレイ校留学
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