内容説明
本書は、行動ファイナンスアプローチに基づいて、株式市場の価格形成ならびに、投資行動を日本のデータを用いながら、数年間にわたって行った実証分析を中心にしてまとめたものである。特に、欧米で観察される上昇(下落)したら、ある一定期間上昇(下落)し続けるというモーメンタム効果が日本の株式市場でも存在するのか、投資家はいかなる状況下で、非合理的な行動をとるのかを分析している。
目次
序章 本書の問題意識
第1章 日本株式市場の基本的特徴
第2章 行動ファイナンスと市場のアノマリー
第3章 モーメンタム効果のサーベイ研究―アメリカの実証分析を中心にして
第4章 日本株式市場における株価モーメンタム・反転効果の検証
第5章 最高値・最安値戦略と反転効果―日本株式市場における実証分析
第6章 個人の気質効果と自信過剰効果―アメリカのサーベイ研究
第7章 気質効果
第8章 日本株式市場における自信過剰効果実証分析
著者等紹介
城下賢吾[シロシタケンゴ]
1978年長崎大学経済学部卒業。山一證券入社。1987年神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位修得後、広島経済大学講師。1995年山口大学経済学部助教授。現在、山口大学経済学部教授、博士(経営学)
森保洋[モリヤスヒロシ]
1993年九州大学経済学部卒業。1998年九州大学大学院経済学研究科博士課程(後期)修了後、長崎大学講師。1999年長崎大学経済学部助教授。現在、長崎大学経済学部准教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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