中小企業金融のマクロ経済分析―健全化へ向けた経済政策と金融システム

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  • サイズ A5判/ページ数 214p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784502657207
  • NDC分類 338.63
  • Cコード C3033

内容説明

中小企業の資金調達動向を、実務的に解説する書、ファイナンス論に基づき論ずる書は多いが、マクロ経済の視点から論じた書は多くない。そういった問題意識から、本書では中小企業金融とマクロ経済、金融政策や金融システムとの関連を示した上で、様々な分析を展開している。本書では、詳細なデータと明解な理論をもとに、中小企業金融の健全化へ向けた変革課題を、大胆に提示している。たとえば、中小企業金融を健全化するには、まず銀行がリスクに見合った水準まで貸出金利を引き上げることが不可欠であり、オーバーバンキングの是正が不可欠である。そのためにも、公的金融の縮小と民間金融機関との棲み分けが重要であることを指摘した。また、金融機関がミドルリスク市場にいかにアプローチすべきかなどについても論じている。

目次

第1章 中小企業金融の特性(企業金融理論における位置づけ)
第2章 日本経済・産業構造における中小企業金融の位置づけ
第3章 金融超緩和政策と中小企業金融
第4章 銀行の中小企業向け貸出行動の分析
第5章 金融システムと中小企業金融
第6章 企業金融におけるミドルリスク市場の分析
第7章 政策金融と中小企業
第8章 中小企業金融における新しい動き
終章 21世紀の中小企業金融政策

著者等紹介

益田安良[マスダヤスヨシ]
1958年生まれ。1981年京都大学経済学部卒業。富士銀行入行。1988年富士総合研究所に転じ、ロンドン事務所長、主任研究員、主席研究員などを歴任。2002年より、東洋大学経済学部国際経済学科教授(兼同大学大学院経済学研究科教授)。専門は、経済政策、金融システム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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としゆき

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オーバーバンキングや公的金融・信用保証の飽和が中小企業金融における過当競争を招き、銀行の収益を圧迫するとともに、健全な市場型金融の発展を阻害しているという指摘はもっともだと思う。ただ、銀行出身者ということで、古巣に甘いような印象もあった。中小企業金融において、量的緩和→マネーサプライ増加の流れが断ち切られてしまってるという指摘は、自分的には新鮮に思えた。2011/08/06

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