内容説明
財政赤字、税制改革、地方分権、年金・医療保険、公共事業など新聞や雑誌の記事で取り上げられる経済問題はほとんど何らかの形で財政にかかわっている。財政学は現実の世界と理論の世界の境界にある学問領域であり、現実と理論の接点を常に意識しておく必要がある。本書は現在の財政が抱える問題を解説し、その背景にある理論、制度、歴史、政策のバランスを考慮した財政学の入門書である。
目次
1章 公共部門の現況
2章 公共部門の理論
3章 公共支出
4章 租税の基礎理論
5章 租税制度
6章 税制改革
7章 公債発行
8章 財政政策
著者等紹介
横田信武[ヨコタノブタケ]
1945年生まれ。1968年早稲田大学商学部卒業。1973年同大学大学院商学研究科博士課程単位取得。現在、早稲田大学商学部教授。主要業績に「所得税の税率構造の累進性」(『現代経済の理論と分析』1992年所収)。「インフレーションとキャピタル・ゲイン課税」(『早稲田商学』1997年2月)。『入門マクロ経済学』(共著、中央経済社、1999年)
森岡一憲[モリオカカズノリ]
1961年生まれ。1985年早稲田大学商学部卒業。1991年同大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。現在、広島修道大学経済科学部教授。主要業務に『政府支出の現状と課題』(広島修道大学研究叢書第113号、2000年)。「Hansenモデルによる財政の安定化効果の検討」(『経済科学研究』第2巻第2号、1999年)
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