内容説明
地域経済は再び変動の時代を迎えつつある。経済のグローバル化・ソフト化は、しっかりした地域経済の形成をこれまでになく重要な課題としている。このような時代に求められるのが、地域のイニシアティブによる新しい経済社会づくりへの積極的な試行錯誤である。本書では、現実の地域経済をめぐる動きを多角的に点検しながら、目先の動きにふりまわされない、長い射程をもった変動期にふさわしい地域づくりの視点を提起する。
目次
第1部 地域再編の90年代(端境期の地域経済;配分と創造―地域政策のベストミックス)
第2部 一極化のなかの胎動(グローバル化・ソフト化と東京一極集中;イベントとリゾート・その期待と現実;流通再編成と地域―地域再生への契機;大都市の「むらおこし」―都市型の草の根の動き;高齢化と地域・新たな可能性)
第3部 地域を舞台に(もう1つの「経営」―「地域経営」の発想;地域をつくる地域経済)