出版社内容情報
「顧客第一主義」ではなく、「サービス第一主義」を信条とし、サービスで稼ぐことに徹頭徹尾こだわる企業こそ、顧客と一緒に価値をつくり、生産性を高めることが可能である。
内容説明
すべてがS(サービス)になる。顧客はG(グッズ)(=モノ)なんか欲しくない。自らの経験の質を高める〈価値提案〉が欲しいのだ。サービス優位な時代の新しいビジネススクール教科書。
目次
サービスファースト!
第1部 サービスストラテジー(サービスは「活動」のために;製品コンセプトとサービスコンセプト;サービス特性 ほか)
第2部 サービスエクスペリエンス(サービス価値の共同生産;関係性ライフサイクルと経験価値;経験ビジネスとトランスフォーメーション・ビジネス)
第3部 サービスプロダクティビティ(サービス生産性とサプライチェーン;設計構造マトリックス(DSM)
社会=技術システム(STS)論 ほか)
著者等紹介
内田純一[ウチダジュンイチ]
小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(専門職大学院)教授。博士(国際広報メディア)(北海道大学)。1971年生まれ。多摩大学経営情報学部卒業後、AFLAC日本社(現アフラック生命保険株式会社)勤務。この間、北海道大学大学院経済学研究科修士(経営学)課程修了。2002年より大学に転じ、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院准教授等を経て2017年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
サービスで「稼ぐ」 サービス〈過程/経験〉モデル フロントステージとバックステージ サービスは「活動」 コンセプトが不明確だと戦略が定めにくい ステークホルダーの間に貫かれた骨格となる発想 サービスコンセプトのプロトタイ 無形性 異質性 不可分性 消滅性 サービス・パッケージ サービスの花 トレードオフ 活動システムマップ カスタマージャーニー 関係性ライフサイクルモデル 経験経済 トランスフォーメーション・ビジネス 効率性と生産性の違い 共同生産による価値創造 IE 社会=技術システム論 PSS2025/04/16
Nobuo Suzuki
0
「サービスが経済の中心である」事を前提に、多くの実例と理論。フレームワークを紹介しながら、著者の洞察を加えた学術書。著者は「すべてをサービスと見なしたビジネスモデルを展開せよ」と、いう意味を込めて「サービスファースト!!」という表題にしたそうだが、激しく同意した。自動車会社が顕著な例だが、CQD以外の差が総合力となっているからである。何れにしても、本書は、サービス業に直接関係ない人ににも、自社の戦略や戦術を理解する上(言語化する上で)多くの示唆とヒントを与えてくれる良著ではないかと 思う。 2025/09/23