出版社内容情報
企業が成長するために必要なリソース(経営資源)をどのように入手すればよいのか。自前での構築、契約、提携、M&Aという4つのオプションをいかに使い分けるのかを解説。
内容説明
原著は、経営戦略論の分野で世界的に著名なキャプロンとミッチェルの両氏が、20年以上をかけて共同で積み重ねてきた調査・研究の知見を、実務家向けにまとめたものである。本書の一貫した問題意識は、成長戦略の遂行で必要となるリソースの不足(リソース・ギャップ)をどのように充足するかであり、これは成長を目指す企業にとって避けては通れない切実な問題である。通常、企業の成長とは、資本金額や売上高、利益額、従業員数などで表される規模的側面について語られることが多いが、健全な成長の実現には適切なリソースの裏付けが欠かせない。リソース・ギャップを埋めるのに必要な新規リソース入手の基本的なやり方として、本書では“構築”、“借用”、“購買”の3つのタイプが挙げられており、このうち“借用”については契約と提携の2つに分けられる。本書では、これら4つのオプションをどのように使い分けるかを解説している。
目次
序章 イントロダクション―2つの葬式と1つの結婚式
第1章 リソース入手経路のフレームワーク
第2章 “構築”する場合―内部開発か、外部調達か
第3章 契約による“借用”の場合―基本契約か、提携か
第4章 提携による“借用”の場合―提携か、買収か
第5章 “購買”の場合―買収か、それとも代替的方法か
第6章 リソース・ポートフォリオの再編
第7章 全社的選択能力を育む
著者等紹介
キャプロン,ローレンス[キャプロン,ローレンス] [Capron,Laurence]
フランスのINSEADにおいてPaul Desmariais Chaired Professor of Partnership and Active Ownership、およびINSEADのエグゼクティブ教育課程のM&A・企業戦略分野のディレクターを務めている。彼女の教育・研究テーマはM&A、企業間提携、社内開発活動、ポートフォリオ戦略である。また、INSEADではMBAやエグゼクティブMBA、エグゼクティブ教育、PhDプログラムにも従事している。専門家としてもLaurenceは多数の表彰・受賞がある
ミッチェル,ウィル[ミッチェル,ウィル] [Mitchell,Will]
Duke UniversityのFuqua School of BusinessのInternational Management講座のJ.Rex Fuqua Professorの職にある。WillはUniversity of Torontoで新技術・事業化の講座を担当するthe Anthony S.Fell Chairを担当するほか、Rotman School of ManagementではStrategic Management講座のVisiting Professorも務めている。彼の現在の研究は、M&Aと提携、別々のリソースの取引、内部開発といった、異なる変革のモードの中から、どのように選択し管理するべきかという問題を対象にしている
兒玉公一郎[コダマコウイチロウ]
日本大学経済学部教授。1974年、宮崎県生まれ。1998年、一橋大学商学部卒業後、全日本空輸株式会社勤務。2005年、一橋大学大学院商学研究科経営学修士コース修了、2011年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。専門領域:経営戦略論、イノベーション論。主要業績:『松下電器の経営改革』有斐閣(共著)、2007年(企業家研究フォーラム賞)、『業界革新のダイナミズム―デジタル化と写真ビジネスの変革』白桃書房、2020年(組織学会高宮賞、日本経営学会賞・企業家研究フォーラム賞、中小企業研究奨励賞本賞)、「技術変化への適応プロセス:写真プリント業界による写真のデジタル化への対応を事例に」『組織科学』、2013年(組織学会高宮賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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