内容説明
本書は、時間当り採算をはじめとするアメーバ経営における管理会計システムの歴史的な形成プロセスおよび現場における実践を明らかにした研究書である。著者は京セラ経営研究所(京都市山科区)の協力のもと、京セラの社内報および本社経営管理通達などを入手し、これらの当時の資料を丹念に読み込み本書にまとめている。
目次
序章 問題意識と分析視点
第1章 アメリカにおける管理会計の高度化の歴史と日本におけるアンチテーゼ
第2章 「ユビキタス化」としての管理会計の新たな発展の方向性
第3章 アメーバ経営における管理会計実務とその解釈
第4章 研究方法論:アクターネットワーク理論の利用
第5章 調査の概要
第6章 アメーバ経営における管理会計システムの形成プロセス:「時間当り採算」を中心に
第7章 今日のアメーバ経営における管理会計システムとその実践:フィロソフィに内在する“矛盾”と現場従業員による“媒介”
第8章 本書の成果と展望
著者等紹介
潮清孝[ウシオスミタカ]
1979年8月生。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修士課程、Manukau Institute of Technology(Diploma in Communication Studies)(NZ)、ソニー株式会社経理部勤務、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程を経て、中京大学大学院ビジネス・イノベーション研究科准教授。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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