内容説明
平成22年の初版刊行以来12年を経て、大きく改訂を行う。初版刊行以降、労働法制については、継続的な見直しが行われてきた。近時では平成30年の働き方改革関連法が注目されたが、制度面での改正に加えコロナ禍でのテレワーク普及やjob型雇用の進展など運用面でも大きな動きを見せている。本書では、最新の実務動向を踏まえた詳細な解説を行っている。加えて、法改正や労務行政の歴史的展開に言及して現在の法規制の位置づけを明らかにし、さらには「終章・労働時間規制に対する筆者の思い」で、わが国の雇用社会の実態にそくした本質的な議論を展開するなど、「労働時間規制」を論ずる書籍として、まさに集大成ともいえる内容となっている。
目次
第1編 総論(労働時間規制と憲法25条;労働時間規制と労基法;労働時間規制と労働行政 ほか)
第2編 各論(労働時間規制の主な法改正過程;労働時間と最高裁判例;労基法32条の労働時間 ほか)
第3編 個別論点(労働時間状況把握義務;労働時間規制と健康管理の実務対応;労働時間規制とパワハラ ほか)
著者等紹介
石嵜信憲[イシザキノブノリ]
明治大学法学部卒業後、1975年司法試験合格、1978年弁護士登録。以来、労働事件を経営者側代理人として手がける。2002~04年司法制度改革推進本部労働検討会委員。現在、経営法曹会議常任幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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