内容説明
本書の特徴といえば、財務マネジメントに「戦略」という言葉を冠した点にある。もちろん、「戦略」を付している理由は、戦略的視点からの考察を重視しているからに他ならない。ここでいう「戦略的」とは、財務論の観点からいえば、株主をとりまく利害関係者の現実にみられる行動、およびそれらが企業の財務意思決定に与える影響を考慮に入れることを意味する。そして、この点の考察は、当然に財務目的の考再にもつながる。そこで、いかなる財務目的が適当であるかが問題となるが、本書では、「長期的企業価値の最大化」を想定している。
目次
企業の財務目的と財務をめぐる諸問題
財務マネジメントにおけるガバナンス問題
債券と株式の価格評価
資本市場における価値評価モデル
投資案の価値評価手法と企業の資本配分問題
資本構成問題
配当政策
企業価値評価―バリュエーション
デリバティブによるリスク・ヘッジ
オプションの評価事例と新株予約権
企業価値創造におけるリスク・マネジメント
著者等紹介
鳥邊晋司[トリベシンジ]
兵庫県立大学経営学部教授ならびに大学院経営学研究科教授。1955年大阪府に生まれる。1982年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程中途退学。兵庫県立姫路短期大学助手。1986年神戸商科大学商経学部助手等を経て、同学部教授。1998年博士(経営学)の学位を神戸商科大学より授与。2004年兵庫県下の3つの公立大学の統合により、兵庫県立大学経営学部教授。2006年公認会計士試験論文式試験(経営学)試験委員
川上昌直[カワカミマサナオ]
1974年大阪府に生まれる。2001年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。福島大学経済学部助教授、再編を経て、同大学経済経営学類准教授。2008年兵庫県立大学経営学部准教授
赤石篤紀[アカイシアツノリ]
北海学園大学経営学部准教授。1974年大阪府に生まれる。2003年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。北海学園大学経営学部専任講師を経て、同学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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