内容説明
IFRSを適用している日本企業(適用済・適用を決定・予定している企業)、および適用を検討している日本企業は400社を超え、適用企業の東証上場会社の時価総額に占める割合は50%に近づいています。このような状況の中、IFRSの財務諸表を読む機会も増えてきているといえます。本書では、実際の開示例を使ってIFRS財務諸表の読み方を解説しています。主要な項目ごとにポイント、日本基準との違いを明示するとともに、IFRSの財務諸表を読む上で知っておいたほうがよい会計処理についても言及しています。
目次
1 IFRSはどんな会計基準?(IFRSの特徴は「原則主義」;日本基準とIFRSの違い;IFRSの表示と開示の概要 ほか)
2 有価証券報告書の使い方(有価証券報告書の内容;有価証券報告書の読み方(全般))
3 注記別財務諸表の読み方(連結財務諸表作成の基礎を読む;財務諸表の本体―4つの財務諸表;「注記1 報告企業」を読む ほか)
著者等紹介
長谷川茂男[ハセガワシゲオ]
公認会計士。前中央大学専門職大学院国際会計研究科特任教授。1974年3月福島大学経済学部卒業。1974年10月公認会計士2次試験合格。1974年11月デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ会計事務所(現有限責任監査法人トーマツ)入所。1994年7月~1998年8月デロイト・アンド・トウシュ・トロント事務所に出向(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルカリオン
10
p24 2021年2月12日にIAS1と実務記述書2号が改訂。2023年1月1日以降開始年度から適用▼開示対象が、重要な会計方針 significant accounting policiesから重要性のある会計方針の情報 material accounting policy informationに▼「重要性のない会計方針」の情報を開示する場合、それにより「重要性のある会計方針の情報」を覆い隠してはならないことを明確にした。2022/07/17
MAKOTO
0
日本基準との比較とかが中心で、どういう点に注意して読むか、により踏み込まれてれば最高だったけど、一読したことでIFRS採用企業の有価証券報告書の内容を読むのに抵抗がなくなり、理解がしやすくなったのは収穫だった。2025/06/08