内容説明
同一労働同一賃金に起因する差額賃金の未払い、賃金請求権の消滅時効延長、そして社会保険の適用拡大などを背景に、労働者に由来する新たな債務が増加する傾向にある今、IPO時の労務コンプライアンスチェックが重要となっている。本書では、社会保険労務士がIPO時の労務監査を実施するにあたって必要な知識や姿勢を概観したうえで、労務監査の実務―労務監査の事前準備、監査項目の決定、労務監査手法、そして労務監査報告書作成のノウハウを解説する。また、主幹事証券会社や株主からの視点を意識した上場前後の人事労務管理のポイントについても説明する。
目次
第1章 労務監査とは(IPOとは;監査の概要;労務監査契約等)
第2章 IPO時の労務監査実務(労務監査における事前準備と知識;IPO審査における労務上の最重要ポイント;IPOにおける労務監査の全体像;IPOにおける労務監査の実務;労務監査における労務上のヒアリングポイント;労務監査報告)
第3章 IPOの人事労務管理(IPO前の人事労務管理―主幹事証券会社を意識して;IPO後の人事労務管理―株主を意識して;労働組合との協同)
著者等紹介
野中健次[ノナカケンジ]
社会保険労務士法人野中事務所代表社員。株式会社野中ビジネスコンサルティング代表取締役。一般社団法人東京事業主協会代表理事。1965年生れ。特定社会保険労務士、M&Aシニアエキスパート、証券外務員。日興證券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)、東京事業主協会(現一般社団法人東京事業主協会)を経て、1994年野中社会保険労務士事務所(現社会保険労務士法人野中事務所)を東京都渋谷区(現新宿区)で開業
土屋信彦[ツチヤノブヒコ]
アイ社会保険労務士法人代表社員。IPO・内部統制実務士。1963年生れ。特定社会保険労務士。株式会社パルコプロモーション、谷口労務管理事務所を経て、1996年土屋社会保険労務士事務所設立。2013年アイ社会保険労務士法人を設立
常盤誠[トキワマコト]
中村公認會計士事務所。1975年生れ。公認会計士、社会保険労務士、中小企業診断士、M&Aシニアエキスパート。太田昭和監査法人(現新日本有限責任監査法人)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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