出版社内容情報
農業ビジネスを拡大するためには、科学的な面での改良・改善はもちろんのことだが、アート(感動を与える)面での工夫も必要となる。その応用方法を豊富な事例で解説する。
内容説明
作物、畜産はいわば大地(最近では植物工場でも可能)の生み出した表現としての芸術(アート)であり、作品である。それを人間がデザインの機能を駆使して大量生産し、商品化している。その背景にあるのは、サイエンス(science;科学)とアート(arts;技術・芸術・表現方法などの総体)の力である。本書では、農業をサイエンスとアートを中心に総合的にとらえることから、アグリ・アート(agri‐arts)と名付けることとした。そして農業をサイエンスとアートによって創造され、プロデュースされる物語ととらえ、特にサイエンスに影響を与えるアートの役割、意義について検討を試みた。
目次
第1部 アグリ・アートに関わる理論―耕す 植える 育む(農業を取り巻く環境;アグリ・ベンチャーの意義と役割;サイエンス、アート、五感、物語創造とアグリ・アートの提起;価値創造とプロデュース―アグリ・アートにおけるプロデューサーの役割;アグリビジネスを取り巻く制約を解き放つには)
第2部 アグリ・アートに関わる事例―実る 摘む 味わう(アグリビジネスにおける新たな人材活用戦略;農産物に関わる品種改良の新技術と検証;技術とベンチャー経営による新たな展開事例;地域ブランド化の事例;アグリ・アートの展開―長野県における地域活性化と品種改良の事例研究;おわりに―結論ならびに課題と展望)
著者等紹介
境新一[サカイシンイチ]
成城大学経済学部/大学院経済学研究科教授。1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、筑波大学大学院ならびに横浜国立大学大学院修了、博士(学術)。専門は経営学(経営管理論、芸術経営論ほか)、法学(会社法ほか)。(株)日本長期信用銀行・調査役等(1984~1999)、東京家政学院大学/大学院助教授(1999~2007)を経て現職。生活協同組合パルシステム千葉理事(有職者、2006~2009)、厚木農商工連携推進会議委員長、相模原市ならびに東京都世田谷区指定管理者選定委員会委員長、大学基準協会評価委員、桐朋学園大学、筑波大学大学院、法政大学、中央大学大学院、フェリス女学院大学、日本大学、大妻女子大学、国士舘大学の各兼任講師(歴任を含む)。現代公益学会・副会長、国際戦略経営研究学会・理事(歴任を含む)
齋藤保男[サイトウヤスオ]
東京工芸大学工学部入試課長。1972年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士前期課程修了、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士後期課程単位取得退学。教育産業会社等を経て現職。専攻は経営組織論。企業における営業部門の革新支援や、地域連携・産学連携プロジェクトの推進等に従事
加藤寛昭[カトウヒロアキ]
食と農研究所代表(中小企業診断士)。1942年生まれ。高崎経済大学経済学部卒業。ライオン(株)にて食品管理部長、食材販売部長、(株)ヒューマンルネッサンスコーポレーションにて植物工場の設立、農産物の販売等を経て2002年食と農研究所設立、主に農業分野に軸足を置いてコンサル業務を展開。得意分野は食品の製品開発、マーケティング全般
丸幸弘[マルユキヒロ]
株式会社リバネス代表取締役グループCEO。東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナなど多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター
塚田周平[ツカダシュウヘイ]
株式会社リバネス執行役員。東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了。博士(農学)。設立初期の2003年よりリバネスの運営に参画。2016年に熊本県において熊本県・肥後銀行・熊本大学・熊本県工業連合会・株式会社リバネスの5者による熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアムの立ち上げを取りまとめ、地域における創業エコシステム構築事業を開始。2017年5月より戦略開発事業部部長、2019年11月より執行役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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