出版社内容情報
これまで論じられてきた会計の主題、たとえば測定論や会計責任説、真実性の原則等に関して、哲学的、科学的、論理的思考を盛り込んで会計の本質の解明を試みる。
内容説明
本書は、科学哲学の思想を背景として、会計を科学的および論理的に考察し、様々な角度から会計の本質を解明することを目的としている。この目的を達成するために、本書には多くの哲学的、科学的および論理学的思考が盛り込まれている。それらを駆使することによって、会計の本質およびあるべき姿が見えてくる。さらに、これによって、これまでの会計にはなかった新しい会計思考も見えてくる。この意味で、本書は会計思考の深層をえぐり出そうとするものである。
目次
第1章 会計と科学的実在論
第2章 有機的貸借対照表論の科学的検討
第3章 会計の主題と測定・評価
第4章 会計の科学的要件と会計システム
第5章 会計の本質としての会計責任説
第6章 会計における相対的真実性の成立論理
第7章 会計理論における条件付規範理論の論理と適用
第8章 資金会計における資金と対照資金
第9章 利速会計とEVA会計
著者等紹介
上野清貴[ウエノキヨタカ]
1950年和歌山市に生まれる。1973年中央大学商学部卒業。1977年中央大学大学院商学研究科博士前期課程修了。1980年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得、九州産業大学経営学部専任講師。1986年九州産業大学経営学部助教授。1988年ユタ大学経営学部客員研究員(~1990年)。1992年九州産業大学経営学部教授。1994年長崎大学経済学部教授。1995年博士(経済学)(九州大学)。2001年税理士試験委員(~2003年)。2008年中央大学商学部教授。主要著書、『会計利益測定の構造』(同文舘出版、1993年、日本公認会計士協会学術賞受賞)、『簿記のススメ』(監修、創成社、2012年、日本簿記学会学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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