内容説明
わが国企業の国際化の進展により、経営のビヘイビアが「製品輸出から海外現地生産へ」と変貌していくなか、日本企業がアメリカに進出する際、まず、どのような取引・進出形態のもとに、いかに事業を展開していくかといった視点から検討を行う必要がある。本書は、こうした直接取引、進出形態を前提として多く見られる資金調達の実務知識について解説した。
目次
第1章 対米取引・進出形態(取引・進出の形態)
第2章 対米直接取引(売買;請負契約;特許等ライセンス;ファイナンス)
第3章 情報収集と営業活動(コンサルタントの起用;駐在員事務所;支店)
第4章 販売代理店とディストリビューター(販売代理店;ディストリビューター;その他)
第5章 単独進出とジョイント・ベンチャー(単独か合弁か;パートナーシップか株式会社か;新規設立か企業買収か;資産買収か株式買収か;敵対的買収か友好的買収か;持株会社と事業会社)
第6章 企業買収(企業買収―乗っ取り;友好的買収;反トラスト法による合併規制;投資制限・規制;企業買収の段階的検討;LBOについて)
第7章 株式会社の設立と運営(会社法;破産法;労働法;要資調達)
第8章 パートナーシップ(パートナーシップとは何か;一般的なパートナーシップ;制限的パートナーシップ)
第9章 親子会社の関係(親子会社間の関係;子会社の独立性;反トラスト法;税法;訴訟)
第10章 アメリカ法の理解のために(連邦法の州法;訴状の送達;仲裁;反トラスト法;通商・関税法;製造物責任;環境法;アメリカのビザ)