内容説明
経済のグローバル化によるM&Aの活発化、IFRSへのアドプションなどにより、M&Aをめぐる会計制度は近年大きな変貌を遂げている。そこで、本書はM&Aにかかわる会計制度の中核である「企業結合会計」と「連結会計」の理論的本質を明らかにしている。また、近年M&Aを行う際に大きな問題となるSPE(特別目的事業体)、JV(ジョイントベンチャー)、M&Aで取得した資産の公正価値測定、のれんの減損などの最新論点についても、その基本的な考え方を提示する。
目次
第1部 企業結合会計の基本的な考え方(多様化した組織再編とM&A会計;企業結合会計の進化1―持分プーリング法からパーチェス法へ;企業結合会計の進化2―買収法から取得法へ;日本の企業結合会計の進化;個別財務諸表における子会社・関連会社投資の会計)
第2部 連結会計の基本的な考え方(連結範囲の決定における所有と支配;連結財務諸表の作成;資本連結と子会社株式取引;非支配株主持分会計の進化;日本の連結会計基準の進化と課題)
第3部 M&Aの会計・開示にかかわる現代的課題(特別目的事業体(SPE)の連結問題―エンロン事件と金融危機を中心として
JVの形成と連結にかかわる会計方法論と基礎概念
M&Aで取得した資産の公正価値測定
のれんの発生と減損)
著者等紹介
藤田敬司[フジタタカシ]
1963年京都大学経済学部卒業。三井物産(株)、日本ユニシス(株)を経て、2002年立命館大学経営学部教授、2006年より、同大学専門職大学院経営管理研究科教授。京都大学博士(経済学)。元企業会計審議会幹事・臨時委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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