内容説明
本書は、原価企画を実践するエンジニアの発想を理解しようとした初の試みである。インタビューとアンケートの結果、理詰めの目標が与えられれば、エンジニアは「良品廉価」の実現に向けた努力を惜しまないことがわかった。
目次
第1章 はじめに
第2章 原価企画の先行研究
第3章 製品開発の先行研究
第4章 MCSおよび心理学的見地に基づく原価企画の先行研究
第5章 トヨタの原価企画の現状
第6章 アンケート・インタビューの結果と考察
第7章 MCSの視点からの検討
第8章 まとめと残された課題
補章 ケース:車担のコミュニケーション力
著者等紹介
小林英幸[コバヤシヒデユキ]
1956年愛知県生まれ。1980年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。設計、製品企画、原価企画に従事。北米R&D原価企画部長、原価企画社内教育主任講師等を歴任。2016年SBI大学院大学教授。オペレーションズ・マネジメント、事業計画演習を担当。学歴・学位:名古屋工業大学工学部情報工学科卒業。名古屋商科大学大学院マネジメント研究科修了(MBA)。名古屋大学経済学研究科後期博士課程修了(博士(経済学))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カロライナタカハシ
1
トヨタの組織構成について社員へのアンケートをともに心理学的アプローチから分析した論文。組織論についてそこまで知識はないが、トヨタの組織構造はおそらく膨大な企業データの蓄積と分析を行ってきたからこそ、このような本ができあがったのではないかと感じた。縦割り横串が上手く機能した組織で羨ましい!2020/09/26
Dice/K
0
うーん、全体的にトヨタ用語が多くて、付き合いがある人がトヨタ自動車を知るための本という感じ。「AIが変えるクルマの未来」と反して、摺り合わせ文化賞賛というのがトヨタ社の雰囲気と繋がるなと妙に納得した。しかし、セキュリティとかMaaSとか、変動が大きい状況下で摺り合わせは擦り切れそうだけどなぁ。なお、後半がアンケートとその結果なので、ページ数の割に中身は薄いので、値段を考えると正直ビミョウかも。2020/02/08
かちを
0
★★★★☆2019/02/09