出版社内容情報
国際金融規制を破綻処理、リスク等の9つのカテゴリーに整理し、何が行われているのかを紹介。
内容説明
2008年から2010年に発生したグローバル金融危機が一旦落ち着いた2010年以降は、新たな危機を防ぐための数多の規制が、まさに「バベルの塔」を構築するが如く圧倒的な形で押し寄せてきた。こうした様々なグローバル金融規制に関し、これを分かりやすいように9つのカテゴリーに分類した上で、それぞれが何を企図しているのか、新しい金融の設計図の中のどこに位置するのか、実際に何を行おうとしているのか、結果として何がもたらされようとしているのか、を解説する。
目次
序章 グローバル金融規制を読み解くための9つのカテゴリー
第1章 財務バッファーの増強
第2章 大手金融機関の破綻処理の円滑化
第3章 大手金融機関のガバナンス・文化の変革
第4章 既存の規制が対象としたリスクの再評価
第5章 既存の規制が対象としなかったリスクの取込み
第6章 リスクテイクの状況やこれに対する備えに関するディスクロージャーの強化
第7章 市場取引に対する直接的な監視・規制の強化
第8章 シャドーバンクに対する規制の強化
第9章 当局によるマクロ・プルーデンス体制の強化
著者等紹介
大山剛[オオヤマツヨシ]
有限責任監査法人トーマツパートナーリスク管理戦略センター長。日本銀行にてマクロ経済分析を担当、統括。1994~97年国際通貨基金政策開発局出向。その後2008年6月まで、日本銀行金融機構局参事役として、日本の不良債権問題の分析や、大手金融機関考査・リスク管理高度化、バーゼル2の国内実施を主導すると同時に、バーゼル委員会傘下の多くの会議メンバーとして、国際的な議論に参画する。主要金融機関や事業法人に対するリスク管理に係るコンサルティング業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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