岩波文庫<br> 完徳の道

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岩波文庫
完徳の道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003381717
  • NDC分類 198.2
  • Cコード C0116

出版社内容情報

聖テレジア(1515‐1582)は戒律のきびしい厳格なカルメル会再興の人.彼女の思想とその業績は人類の頭上に輝く神秘の星として不滅の光芒を放っている.本書は若い修道女のために修行上参考になることを書き記したものであるが,一般の人びとが読んでもその暖かい人間の血に永遠の女性を感ずるであろう.解説=S.J.ペトロ・アルペ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

17
旧字体。 名誉と富とは殆んど共に並び行く。 名誉を望む者は富を好み、 富を望まぬ者は名誉を気に 懸けません(19頁)。 霊魂は不名誉よりも名誉を 受けた時にもつと苦しく感じる (220頁)。 霊魂とは名誉を超えた 崇高なものであると実感される。 他人からの羨望を超えた価値 なのだろう。 真に神を愛する者は総べて 良い事を愛し望み、 良い事を援け讃美し、 常に良き人々を授け守る 為に協力します(238頁)。  2014/06/05

またの名

10
「実際に目撃した者でないと想像も及ばない程」の悪に満ちた修道女同士で惹かれ合う百合な愛を戒めるくだりに、苦労が偲ばれる。不和を持ち込むシスターは伝染病と同じなので追い払うべしという強い言葉も含みつつ、聴罪司祭と自分の霊魂が合わなかったら司祭とて誤るしチェンジOKと述べてセカンドオピニオンを勧める柔軟さを見せる聖女。本当に謙遜の人なら軽蔑され迫害され理由なしに咎められたいと被虐を望み、心の渇きを癒すよう主が与えて下さる水は飲むほどますます激しく飲みたくなるとある意味貪欲。脱俗修行の末に来たるべき世俗へ帰還。2020/02/26

こは

6
いつもの本より2,3倍時間がかかったけどいつもの本の何倍も価値あるものだった。大学への行き帰り、祈るように必死に読んでいた。 要求されているのは言葉ではなく行為であるということ。過ぎゆく偽りに愛着を抱くのではなく、静寂の中で一致の念禱を通して天に全てを委ねたい。2023/06/08

光莉 レイ

4
永遠の、血の通った文章は、天主のみ国とはかくも豊かなことの證拠である。聖テレジアの慧眼は、真夜中であれ、どんなに病めることのかなしみにまで暖かく照らすことでしょう。ああ!、彼女のように、天に眼差しをたゆまず、懸命に注げたら!ぼくは、なんて弱く見窄らしい魂なんだろう!霊魂が、虚無にならず、どこまでも進歩しますように。報われない、痛みがないように、ぼくたちどこまでも真面目に生きられますように。2022/05/17

金木犀

1
52初版 7刷 持ち帰り

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