内容説明
ASBJは2001年の設立以来、常にわが国会計基準設定のあり方や国際基準への関わり方について問われ続けた。外部環境が目まぐるしく変化し、新しい事象が次々と市場関係者の議論の的となる時代であった。基準設定者、市場関係者たちは国際化をどう捉えていたのか。ASBJ委員長時代に行った14篇の対談・鼎談。
目次
グローバル・コンバージェンスに向けて―デイビッド・トゥイーディーIASB議長
企業経営と会計基準のコンバージェンス―西村義明住友電気工業株式会社専務取締役
IFRS適用をめぐる課題と日本の対応―島崎憲明住友商事株式会社副社長
コンバージェンスのあり方と会計基準(設定主体)の将来―斎藤静樹明治学院大学教授
2010年IFRS導入への取り組みと課題―内藤純一金融庁総務企画局長
イギリスにおけるIFRS適用の経験を中心に―イアン・マッキントッシュ英国ASB議長
IFRS時代における会計プロフェッションの条件―増田宏一日本公認会計士協会会長
わが国会計制度のグローバル化:回顧と展望―三國谷勝範金融庁長官
韓国におけるIFRSの適用―チャングウー・ソー韓国KASB委員長
IFRS重要項目に関する戦略的検討―徳賀芳弘京都大学経営管理大学院院長
MoUプロジェクトにおける米国の動向―レスリー・サイドマン米国FASB議長/トム・リンズマイヤー米国FASBボードメンバー
日本基準の課題とIFRSの将来像―鴬地隆継IASBボードメンバー
ASAFの接地と概念フレームワーク―ハンス・フーガーホーストIASB議長
「国際会計基準(IFRS)に関する当面の方針」について―氷見野良三金融庁総務企画局審議官
著者等紹介
西川郁生[ニシカワイクオ]
1974年3月東京大学経済学部卒業。1990年~2001年新日本監査法人(現・新日本有限責任監査法人)代表社員。2001年~2007年企業会計基準委員会(ASBJ)副委員長。2007年~2014年企業会計基準委員会(ASBJ)委員長。2012年4月慶應義塾大学教授。国際会計基準委員会(IASC)日本公認会計士協会代表(1993年~1998年)、日本公認会計士協会常務理事(1995年~2001年)、企業会計審議会臨時委員(1999年~2005年、2008年~2014年)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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