出版社内容情報
企業結合後の市場競争の状況を、いかに科学的に推定するか。企業結合審査への対応ノウハウも。
内容説明
本書は、我が国の独禁法に基づく企業結合規制の実践的知識と経済分析手法について解説することを目的としたものである。
目次
第1部 独禁法上の企業結合規制の解説と実践的知識(独禁法上の企業結合規制と経済分析の役割;最近の企業結合規制の動向;企業結合審査の手続;企業結合ガイドラインの概要;一定の取引分野の画定(市場画定)
水平型企業結合の競争の実質的制限の分析
垂直型・混合型企業結合の競争の実質的制限の分析
競争の実質的制限を解消する装置)
第2部 ケーススタディー(同質市場における企業結合の経済分析手法:臨界弾力性・損失分析と価格分析;共同出資会社と効率性の主張:経済理論・ゲーム理論の活用;製品差別化のある市場における企業結合:価格弾力性分析;商品差別化のある市場における企業結合:UPPと合併シミュレーション;小売チェーンの企業結合の経済分析手法:自然実験アプローチと消費者アンケート調査;垂直型企業結合の経済分析手法:TomTOmのTeleAtlas買収とNokiaのNABTEQ買収;混合型企業結合の経済分析手法:GoogleによるDoubleClickの買収)
第3部 ベストプラクティスのヒント(企業結合審査対応のベストプラクティスへのヒント)