小学館文庫<br> ザ・ギフト―聖夜の奇蹟の物語

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小学館文庫
ザ・ギフト―聖夜の奇蹟の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060683
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

聖夜に見つける、心を震わせる贈り物とは

なんでも一番を求め、仕事に猛進するルー・サファーン。さらなる昇進のチャンスをものにしようとますます多忙を極め、愛する妻や子供たち、親兄弟と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのに――」。
クリスマスが間近に迫ったある朝、ルーは会社の前に座る同世代のホームレスにふと目を留め、なんの気まぐれか手にしていたコーヒーをプレゼントする。さらに行きがかり上仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりは、ルーに恐れと不安を抱かせ、苛つかせていく。この男は何者なのか――。
そんな折、ライバルの企みで窮地に陥り、私生活でも重大な岐路に立たされているルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をする。それは、不思議な錠剤だった。その薬を服用すると・・・・・・。
ゲイブは一体何者なのか? 人生において本当にかけがえのないものとは? 誰もが自らの人生と重ねあわさずにはいられない、現代版『クリスマス・キャロル』。ベストセラー作家が描く、聖なる季節の奇蹟の贈り物。

【編集担当からのおすすめ情報】
2004年のデビュー作『P.S.アイラヴユー』がいきなり全世界で大ヒット。ヒラリー・スワンク主演で映画化もされ、注目の女性作家となったセシリア・アハーンは、その後もいくつもの人気作品を発表し、ヒットさせた、押しも押されもせぬベストセラー作家です。
これまで、さまざまなかたちの男女の愛を描いてきましたが、今作ではより広く、家族の愛が主軸に据えられています。そして、人生で最も大切なものは何かという大きな問いを、読む者に投げかけてきます。舞台は、著者が家族と住むアイルランド。本格的なクリスマスの風習や、各所にちりばめられた“仕掛け”などに注目して読むのもおすすめです。
仕事に猛進し、もしくは周囲の声に振り回され、自分自身の人生を見失いがちな日本人にとって、痛切に心に沁みる物語となっています。


目 次


1 秘密の軍団 7
2 ほほ笑み半分の朝 10
3 七面鳥の少年 その一 16
4 靴の観察者 24
5 十三階 33
6 契約成立 45
7 鏡に映るのは 48
8 静かな暮らし 54
9 七面鳥の少年 その二 67
10 朝が来て 70
11 ジャグラー 88
12 楽しいわが家 100

14 目覚まし時計 109
15 夜の衝撃 120
16 かなった望み 128
17 ルーとルーの対面 140
18 七面鳥の少年 その三 154
19 マン・オブ・ザ・モーメント 157
20 クリスマスがやってきた 174
21 ビックリ! 189
22 よみがえる魂 200
23 最高の一日 214
24 七面鳥の少年 その四 233
25 すべては一匹のネズミから 234
26 クリスマスイブ 239
27 よき思い出 257
28 七面鳥の少年 その五 267
訳者あとがき 277


セシリア・アハーン[セシリアアハーン]
著・文・その他

倉田 真木[クラタ マキ]
翻訳

内容説明

出世のため仕事に猛進するルーは、昇進のチャンスを前に、妻や子供と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのに―」。ある朝ルーは、会社前の路上に座るホームレスに、コーヒーをプレゼント。さらに気まぐれから仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりに、恐れと不安を抱くようになる。職場で窮地に陥り、私生活でも岐路に立つルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をするのだが…。ゲイブは何者なのか?人生において、本当にかけがえのないものとは何なのか?ベストセラー作家が描く、聖なる季節の、奇蹟の贈り物。

著者等紹介

アハーン,セシリア[アハーン,セシリア] [Ahern,Cecelia]
2004年に出版した処女作『P.S.アイラヴユー』が世界的ベストセラーとなり、07年に映画化。続く『愛は虹の向こうに』も、邦題「あと1センチの恋」として14年に映画化されている。著作は世界四十六カ国以上で翻訳出版。夫と二人の子供とともにアイルランド、ダブリン在住

倉田真木[クラタマキ]
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。翻訳学校フェロー・アカデミー講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

39
クリスマスからだいぶ遅れて読了。仕事と出世にとりつかれた男が、クリスマスも近いある日気まぐれに拾った浮浪者に人生での本当に大切なことへと導かれる、いわゆる「聖夜の奇跡」もの。個人的には「気づいて生まれ変わってさらにその後をどう生きるか」が本当の意味での試練でもあり、奇跡だと思うので結末には不満。何となく冷めた思いがぬぐえなかった。その意味では本家ともいえるディケンズの「クリスマス・キャロル」はよくできていると思う(あくまでその先は読者の想像にまかされるが)。2019/01/05

Lisa

6
基本ミステリしか読まないわたしがたまたまBookOFFで見つけたセシリアの本。クリスマスを前に、ワーカホリック以上の男と彼が声をかけたホームレスの男を中心に話が進みます。とりあえずCoverの天使のイラストはなんでこれ?って感じですよ。 カトリックでもこんなバカみたいに仕事をする人がいるのかって思ってしまったのですが、ぜひ仕事ばかりのうちの旦那さんにも読んでいただきたい内容です。 2019/07/04

JUN

4
出世欲に支配され、家族を顧みないビジネスマンが本当に大事なものに気づき、反省する話。物語は読みやすく、続きが気になる構成になっていて、あっという間に読了。最後、ゲイブが焦らせなければ、違った結果になったのでは?と疑念が残るが、遅かれ早かれ、逃れられない運命だったのかもしれない。2024/03/18

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