出版社内容情報
合成開口レーダ(SAR)技術は、マイクロ波レーダーを使用して地球表面に照射し、その反射信号を取得し、高品質の画像を生成する革新的な技術。当分野で活躍する著者が開発したシステムは、日本の地球観測衛星に実装されている実績もあり世界的に著名。
本書は、SARデータの校正と処理を最適化するための新しいアルゴリズムと手法について解説。地球表面の微細な変化や特定の対象物の検出を高度に精緻化する技術についても詳説。
目次
第1章 SARの歴史と本書の構成
第2章 SARのハードウェア概要
第3章 SAR画像化の基本原理
第4章 SAR画像のレーダ方程式(SARラジオメトリ)
第5章 ScanSAR画像化
第6章 ポラメトリック校正とラジオメトリ
第7章 アンテナエレベーションパターン:理論と森林データからの計測
第8章 幾何学補正、オルソ補正、勾配補正
第9章 校正:ラジオメトリとジオメトリ
第10章 移動体の画像化:焦点外れと移動
第11章 長尺・時系列SAR画像とモザイク
第12章 干渉SAR
第13章 特異画像:不要波と電離層の影響
第14章 アプリケーション
第15章 森林図作成
著者等紹介
島田政信[シマダマサノブ]
京都大学工学部航空工学科卒業(1977年)、同大学大学院工学研究科修了(1979年)、東京大学(博士(工学)、1999年)。1979年4月~2015年3月まで宇宙航空研究開発機構(JAXA)。元JAXA ALOSサイエンスマネジャー。2015年4月以降、東京電機大学理工学部建築・都市環境学系教授。Sigma‐SAR研究所共同創業者。SAR(航空機、衛星)の画像化処理、校正、干渉SAR解析、ポラリメトリックSAR、全球森林解析などを専門とする。IEEE Distinguished Achievement Award2018受賞など受賞多数。Ieee Geoscience and Remote Sensing学会、日本リモートセンシング学会、日本測地学会、会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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