第一級陸上特殊無線技士試験 集中ゼミ

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  • サイズ A5判/ページ数 290p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501322502
  • Cコード C3055

出版社内容情報

 本書は,第一級陸上特殊無線技士(一陸特)の国家試験受験者のために,短期間で国家試験に合格できることをめざしてまとめたものです.
 一陸特の免許は,近年,めざましい発展を遂げている陸上移動通信,衛星通信,テレビ放送中継用の無線局などの無線設備の操作または操作の監督を行なう無線従事者として,あるいは,それらの無線局の無線設備を点検・保守を行なう認定点検事業者の点検員として従事するときに必要な資格です.
 一陸特の国家試験は,(財)日本無線協会で実施されています.試験科目は「無線工学」,「法規」の2科目,試験問題は4肢または5肢択一式,試験回数は年間3回実施され,比較的受験しやす資格です.国家試験の問題は,主に多重無線設備に関する範囲から出題されていて,繰り返して,同じ問題も出題されています.
 そこで,本書では,まず,重要知識で試験問題を解くために必要な要点を学習し,次に,基本問題,応用問題によって実際の試験に即応した学習を進めることによって,短期間で国家試験合格への知識が身につくように構成しています.
 また,よりハイレベルな無線通信設備や放送用無線設備の技術操作を行なうことができる第一級陸上無線技術士,第二級陸上無線技術士の資格があります.次のステップとして,これらの国家試験に挑戦するときも一陸特の国家試験を受験するときに学習した知識が有効に活用されることでしょう.
 本書によって,一人でも多くの方が一陸特の国家試験に合格し,資格を取得することにお役に立てれば幸いです.
2002年11月
著者しるす


一陸特とは!

 第一級陸上特殊無線技士は,無線局の多重無線設備の技術操作または操作の監督を行うことができる資格である.具体的には,国や地方自治体,通信事業者の設置した固定無線通信回線,衛星無線通信回線,あるいは,放送事業者が設置したテレビ中継無線通信回線用の多重無線装置などの無線設備の技術操作を行うことができる.また,第二級陸上特殊無線技士,第三級陸上特殊無線技士の操作範囲の操作を行うことができる.
 直接,無線局の無線設備の技術操作または操作の監督を行うことだけではなく,基地局や陸上移動局などの無線設備の点検・保守を行なう第三種認定点検事業者の点検員として従事することもできる.
 第二級陸上特殊無線技士は,自動車などの速度測定用レーダ,VSAT小規模地球局,国などの設置した中短波帯の陸上移動局や基地局の無線設備の技術操作を行うことができる.また,第三級陸上特殊無線技士の操作範囲の操作を行うことができる.
 第三級陸上特殊無線技士は,自動車などに設置したVHF・UHF帯の陸上移動局や基地局の無線設備の技術操作を行うことができる.

目 次
本書の使い方
無線工学編
 1 多重通信システムの概要
  1.1 多重通信方式
  1.2 デジタル通信方式
  1.3 通信回線
 2 基礎理論
  2.1 直流回路・交流回路
  2.2 回路網
  2.3 フィルタ
  2.4 伝送線路
  2.5 導波管
  2.6 半導体・ダイオード
  2.7 トランジスタ・電子管
  2.8 電子回路(増幅・発振・変調回路)
  2.9 電子回路(パルス・デジタル回路)
 3 変調
  3.1 アナログ変調方式
  3.2 パルス変調方式
  3.3 変復調器
 4 送受信装置
  4.1 SS-FM送受信装置
  4.2 PCM送受信装置
  4.3 受信機の特性
  4.4 衛星通信用の送受信装置
 5 中継方式
  5.1 各種中継方式
  5.2 干渉など
  5.3 衛星通信回線
 6 レーダ
  6.1 パルスレーダの原理
  6.2 パルスレーダの性能
  6.3 パルスレーダの付属回路
  6.4 ドップラーレーダ
 7 アンテナ
  7.1 基本アンテナ
  7.2 パラボラアンテナ
  7.3 開口面アンテナ
 8 電波伝搬
  8.1 電波伝搬の分類
  8.2 対流圏伝搬
  8.3 地上波伝搬
  8.4 見通し距離外の伝搬
 9 電源
  9.1 電池
  9.2 直流電源装置
 10 測定
  10.1 基本電気計測
  10.2 マイクロ波帯の測定機器
  10.3 無線機器に関する測定
  10.4 アンテナ系に関する測定
法規編
 1 電波法の概要
  1.1 電波法の概要
 2 無線局
  2.1 無線局の免許
  2.2 予備免許
  2.3 再免許・免許状
  2.4 変更・廃止・特定無線局
 3 無線設備
  3.1 無線設備に関する用語の定義
  3.2 電波の型式の表示・電波の質
  3.3 スプリアス発射の強度の許容値等
  3.4 安全施設
  3.5 送信空中線・VSAT地球局
 4 無線従事者
  4.1 用語の定義・主任無線従事者
  4.2 操作範囲・無線従事者免許
 5 運用
  5.1 目的外使用の禁止等
  5.2 秘密の保護・運用の限界・一般通信方法
  5.3 連絡設定の方法
 6 監督
  6.1 周波数等の変更・電波の発射の停止・検査
  6.2 免許の取消し等
 7 罰則
  7.1 罰則
 8 書類
  8.1 無線局に備え付ける書類
受験ガイド
試験申請書の書き方
索 引

内容説明

本書は、第一級陸上特殊無線技士(一陸特)の国家試験受験者のために、短期間で国家試験に合格できることをめざしてまとめたものである。

目次

無線工学編(多重通信システムの概要;基礎理論;変調;送受信装置 ほか)
法規編(電波法の概要;無線局;無線設備;無線従事者 ほか)

著者等紹介

吉川忠久[ヨシカワタダヒサ]
東京理科大学物理学科卒業。郵政省関東電気通信監理局。日本工学院八王子専門学校
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。